<審議結果> |
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関西電力の高経年化対策は、原子力事業本部高経年対策グループを基軸とした体制の下、内外の技術情報を積極的に収集・活用してプラントの高経年化に対する技術評価を確実に行い、この評価に基づいて現状の保全計画に追加すべき長期保全計画を策定している。その成果は、発電所の保全活動に反映され、着実に具体化されている。 |
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これらの高経年化対策を支える技術基盤の整備については、プラントメーカの技術力を活かした連携・協力関係の強化を図るとともに、協業の視点でグループ会社の育成を図るなど、長期的な技術力確保の取組みが行われている。 |
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また、プラントの高経年化への地域の皆さまの不安の声に応えるため、広報誌や各戸訪問の機会を活用し、適宜、高経年化対策に理解をいただく活動が実施されている。 |
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以上のことから、関西電力の高経年化対策は、長期的な視点で技術基盤の整備を進めるとともに最新の知見を反映させながら対策を着実に実施していることを確認した。これらの取組みについて地域の皆さまとのコミュニケーションを進展させ、更なる安心につなげていくことを期待する。 |
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<意見> |
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高経年化対策と技術基盤 |
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INSSから関西電力に行った提言に対しては、両者で十分連携をとりながら対応して行くことが重要である。(大森委員長) |
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協力会社との関係に関する調査など、関西電力とINSSの間で十分連携をとりながら、研究・対策を進めていくことが大切である。(黒田委員) |
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高経年対策における経年変化事象の抽出については、最初の設計が大切で、材料、環境等の要因に一般化し、考え方のプロセスが見え、将来を見通してPDCAが廻りやすいようにしておくと、「産んだ人」から引き継いでいくこととなる「育てる人」が使いやすいものとなる。(宮村委員)
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分解しなければ何も故障しないのに、ばらすことによって却って設備不良になるようなケースがあるが、従来分解点検していた機器のデータを積み重ねることにより、検査方法を工夫していくことも考えてほしい。(宮村委員) |
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長期保全計画は計画として掲げられているだけでは意味がなく、現場での具体的な高経年化対策としてつなげていく必要がある。特に技術開発はリードタイムを考慮しないといけないため、課題をはっきりさせ、ロードマップを書き、モチベーションを高めていけるような仕組みを作ることが重要である。(宮村委員) |
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高経年化対策を進めるにあたっては、最新の知見や研究成果を高経年化対策や保守管理に適切に反映し、原子力発電所の安全性を確保することが重要である。そのためには、自ら研究を実施したり、学会等に参画し最新の知見や研究成果を入手するとともに、運転経験などから得られたデータを、日本として蓄積しておくことも重要である。(向殿委員) |
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取替えた旧品について寿命等の調査を行い、その結果を次の点検に活かすという研究を体系だてて実施するほうが効果的である。(向殿委員)
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今後とも、どこかで問題が起これば予兆と考えて前もって慎重に検討していくということが大怪我をしない重要なポイントであると考える。(宮 副委員長) |
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高経年化対策についても、PWRのリ-ディングカンパニ-としての関西電力の取り組みに期待する。(宮 副委員長) |
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高経年化対策に関する地域とのコミュニケーション活動 |
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高経年化対策については、これまでに行なった機器の取替状況や今後の点検・検査等の計画を、県民にとって分かりやすい言葉で説明されるようお願いしたい。(政野委員) |
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美浜町で実施している各戸訪問のような日常的な活動で「高経年化対策」の話を持ち出してしっかり聞いてもらうのは難しいのではないか。客観的にじっくりと受け止めてもらえるようなシチュエーションを作り出すことや、難しい話をわかりやすくビジュアルに伝えるという工夫が必要ではないかと思う。地域の皆さまの理解を深めていただくため、映像とか新しいメディアを用いるなど、わかりやすくビジュアルに伝えてほしい。また、高経年化対策は、グローバルな課題としてとらえ、先進的にも取り組んでいるという情報も付加して伝え、地元の皆様の安心につなげることを期待する。
(篠 委員)
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高経年化対策については、地域の皆さまの理解を深めていただくため、全体を見て最適なデザインとなるよう、いろいろな活動を組み合わせていってほしい。(宮村委員) |
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高経年化対策について、PRセンターでの展示などにおいて、一般の人にわかりやすい形でビジュアル化して、コミュニケ-シヨンが形成されるような取り組みが大切である。(宮村委員) |