<審議結果> |
○ |
関西電力は、原子力安全文化の醸成に継続的に取り組んでいくため、これまでの試行を踏まえ、安全文化評価の仕組みを整備しており、各発電所では、それぞれ工夫しながら活動を開始している。 |
○ |
今後、本日の審議も踏まえて、安全文化の醸成およびその状況が継続的に評価され、必要な施策が取られる予定であり、その進捗状況を検証していくこととする。 |
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<意見> |
○ |
安全文化評価の枠組みに関しては、現在設定されている枠組みにこだわることなく、新委員からもう少し違った角度での意見が出てくればそれも織り込んだ枠組みとして、検証していくことも必要だと思う。(増田委員)
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○ |
福井県民にとっては、原子力発電所の安全に関して関心の高い問題は、高経年化である。今後、安全文化を議論していく際に、その安全文化の中に高経年化がどのような形で関わってくるのか関心がある。(増田委員) |
○ |
安全文化の話をするときには、発電所の社員、協力会社の作業員の「実はなあ」と言う生の声を聞き、対応していく事が非常に大切である。自発的にやるのと、言われて嫌々やるのとでは、大きな違いがある。人の心を汲んだ取組みが安全文化だと思うので、今後も対話活動を進めていただきたい。(中込副委員長) |
○ |
発電所の現場で実際に作業を行なっている協力会社といかにコミュニケーションをとっていくかが、安全文化醸成のためには大切なことであるので、協力会社が話しやすい雰囲気作りに引き続き努めてほしい。(槇村委員) |
○ |
発電所では協力会社を含めて安全文化の醸成活動を行うことが重要であり、美浜発電所で協力会社と一緒になって安全文化について議論し、その醸成状況を評価しようとしているところは評価できる。今後、各発電所でうまくいった取組みがあれば、他の発電所への展開を検討してはどうか。(田中委員、槇村委員) |
○ |
安全文化の評価の枠組みは、非常に優れていると思うが、航空会社では委託会社を含めて皆が飛行機を飛ばす喜びをベースとして共有しているように、原子力発電所でも電気を起す喜びのようなものがベースにあり、それが皆に共有され、その上に、今の枠組みが構築されているという理解でよいか。(小松原委員) |
○ |
黒四発電所には、自然に立ち向かい、克服し、共生しているというドラマがある。原子力発電所でも、働いている人の喜びや社会的な貢献、働いている人同士の人間関係といった人間くさい部分があるはずなので、そこに戻って考えることが、働く人のモチベーションを高めることになり、安全文化にもつながると思う。(槇村委員) |
○ |
原子力に携わる人は、もっと自分の仕事に愛着を持ち、自信を持ってほしい。そのような気持ちでもって原子力を他の人に伝えていくことが大切であり、その気持ちを伝えることが安全文化構築の第一歩であろう。(中込副委員長) |
○ |
一般の方に安全を分かってもらうためには、関西電力の社員、協力会社の皆さんが、安全最優先の文化を持ち、皆がそういう意気込みでやっていることを伝える事が大切である。(中込副委員長) |
○ |
原子力発電所で働く人達のモチベーションを維持していくためには、原子力発電所の将来像に関するビジョンを打ち出すことも大切である。(増田委員) |
○ |
安全文化の醸成活動は日本では関西電力がリードしていってほしい。時期が来たら関電の取組みをIAEAにアピールしたらよいと思う。これがスタンダードとなって世界に広まることを期待したい。(中込副委員長) |
○ |
安全文化の醸成活動は関西電力の活動ではあるが、このような活動を通じて学んだことを広く発信をしていただくと日本全体の安全の基盤強化にも繋がっていくと思う。そのような視点を是非持っていただきたい。(小松原委員) |