大飯発電所3号機の本格運転再開!
大飯発電所だより2024年6月
大飯発電所3号機の本格運転再開!
大飯3号機は、2024年2月10日から行っていた第20回定期検査において、当初の計画通り、5月2日に総合負荷性能検査が終了し、本格運転を再開しています。
また、大飯4号機は2024年12月13日から第20回定期検査を開始する予定です。引き続き大飯発電所3、4号機の安全安定運転に努めてまいります。
【右から大飯3号機、大飯4号機】

使用済燃料乾式貯蔵施設設置計画Q&A
大飯発電所では、原子力発電所で使い終わった使用済燃料を中間貯蔵施設へより円滑に搬出するため、15年以上燃料プールで冷却した使用済燃料を金属製の頑丈なキャスクと呼ばれる容器に移し替え、一時的に貯蔵する施設として、発電所構内に乾式貯蔵施設を設置する計画です。
ForSeason3月号 では乾式貯蔵施設の必要性に関する疑問についてお答えしましたが、今回は、キャスクの安全性についての疑問にお答えします。今後もおおい町民の皆さまのご理解を賜りながら本計画を推進してまいります。
キャスクとは、使用済燃料を収納するための円筒形の金属容器です。
使用済燃料を安全に貯蔵するため、「除熱」「閉じ込め」「遮へい」「臨界防止」の4つの安全機能を有しており、地震、竜巻、森林火災等に対して安全機能が維持できることが原子力規制委員会により認められたキャスクを採用します。
使用済燃料を収納したキャスクは、乾式貯蔵施設から中間貯蔵施設へ輸送します。
このため、輸送中に想定される様々なトラブルに対しても安全機能が損なわれない頑丈な設計となっており、例えば9mの高さから落下させても問題ないことを確認しています。
キャスクは、原子力規制委員会が設定した大きな地震力に対して安全機能が維持できるように設計することとしています。また、地震によりキャスクが移動する可能性も考慮して、格納設備等へのキャスク衝突に対して、衝撃吸収カバーで衝撃を吸収できる設計です。
発電所で想定される津波の影響を受けない高い場所に設置し、想定される様々なリスクに対してキャスクの安全機能が損なわれないよう設計します。
なお、東日本大震災の際には、東京電力HD(株)福島第一原子力発電所のキャスク貯蔵施設に津波が流入しましたが、キャスクや燃料の健全性に問題は生じませんでした。