
2024年度上期の主な取組み

地盤隆起を仮定した訓練を新たに行い、実効性を確認
- 能登半島地震では約4mの地盤隆起が発生しましたが、当社発電所の近傍にある活断層が動いた場合でも、発電所の敷地が大きく隆起することはなく、発電所の安全性に影響を与えないことを確認しています。
- 一方、想定外を作らないとの観点から、地震発生時に既存の海水取水箇所が利用できず、かつ4mの地盤隆起が発生した場合を仮定し、代替の海水取水箇所を机上検討したうえ、大飯発電所、高浜発電所、美浜発電所において実動訓練を実施しました。

関西地域発着の公募型原子力発電所見学ツアーを開始
- 当社は2016年から、福井県内を発着する公募型原子力発電所見学ツアーを実施しています。2024年6月からは、より多くの方に原子力発電に関する理解を深めていただくため、関西地域を発着する見学ツアーを開始しました。
- ツアーでは、バスで発電所構内を巡り、原子炉格納容器などの外観や、空冷式非常用発電機などの安全対策を見ていただくとともに、VRゴーグルで普段は公開していない建屋内の構造や設備などをご覧いただいています。
- この関西地域を発着する見学ツアーは、上期末までに29回実施し、546名の方に参加いただきました。
原子力安全性向上に対する当社の姿勢と取組み
当社は、美浜発電所3号機事故以降、「安全を守る。それは私の使命、我が社の使命」との社長の宣言のもと、安全最優先の事業運営を行ってきました。
東日本大震災以降、東京電力福島第一原子力発電所事故の反省と教訓を踏まえ、安全性向上に向けて自主的かつ継続的な取組みを進めています。