あくなき安全性の追求
電源と冷やす機能を多重化する

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chevron_right安全性向上への決意

  1. chevron_right01 安全対策

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東京電力福島第一原子力発電所事故では、まず地震によって地すべりが発生し、送電鉄塔が倒壊し、外部電源を喪失しました。
地震による揺れを受けて、原子炉は正常に停止。非常用電源として備えていたディーゼル発電機も起動し、原子炉を安全に冷却していたものの、その後の津波によってディーゼル発電機等の重要な電気設備が水没し使用不能となりました。これによって全ての電源を失い、原子炉を冷やすことができない状態となりました。

これらの事象をふまえ、関西電力の原子力発電所では、外部電源となる送電鉄塔周辺の地盤調査を行い、安全性を確認。
さらに非常用ディーゼル発電機の電源を失った場合に備え、地震に対して頑健で津波の影響を受けない高台に電源車や空冷式非常用発電装置等を複数台設置し電源の多様化・多重化を図りました。
また緊急時に、これらの電源車や発電装置から必要な箇所に電気をすみやかに送ることができるよう、訓練等を定期的に実施しています。

電源車
空冷式非常用発電装置

いかなる事態が起きても、原子炉を冷やし続ける

原子炉と使用済み燃料プールを冷やし続けるためには、電源だけでなく、冷却用の水を供給するポンプや水源も必要となります。
東京電力福島第一原子力発電所事故ではすべての電源を失ったうえに、原子炉の冷却に必要な重要な機器を冷やすための海水ポンプも損傷。これによって原子炉を冷やし続けることができなくなり炉心溶融にいたりました。またその過程で水素が大量発生し、水素爆発に至ります。

このような重大な事故を防ぐために、関西電力ではいかなる事態が起きても原子炉を冷やし続けることができるよう、消防ポンプや大容量ポンプ等、冷却機能の多重化・多様化を図りました。
さらにポンプの配置・運転、ホースの敷設等については、緊急時にすみやかに行動できるように訓練を重ねています。

大容量ポンプをつかった訓練

ミライスイッチ

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