あくなき安全性の追求
高浜発電所の安全対策

メニューを開く

chevron_right安全性向上への決意

  1. chevron_right01 安全対策

メニューを閉じる

  • 高浜発電所の安全対策
  • 現場を見る
  • トピックス

高浜発電所だよりVOL.137 2023年3月発行

高浜発電所

高浜発電所4号機の原子炉自動停止の原因と対策について

 1月30日に、高浜4号機で原子炉が自動停止する事象を発生させ、高浜町の皆さまをはじめ、社会の皆さまにご心配をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げます。
 本事象の発生以降、自動停止に至った要因について網羅的な調査を行い、3月7日に原子力規制委員会に対して調査結果や原因と対策を報告しました。
 今後、原子力規制委員会の審査に真摯に対応してまいりますとともに、再発の防止に全力で取り組んでまいります。

推定原因

 調査の結果、自動停止※1の原因は、制御棒駆動装置の電気的な故障により、運転中に制御棒※2が挿入されたためと推定しました。
 電気的な故障は、原子炉格納容器貫通部内の電気ケーブルに接触不良が発生していたことによるもので、これにより制御棒が保持できなくなり、制御棒1本が原子炉内に挿入され、中性子が急減したことを示す警報が発信して自動停止に至ったものと推定しました。

原子炉格納容器

※1 異常発生時には、原子炉が自動停止する設計になっています。

 原子力発電所では、万が一、異常が発生した場合、異常を早期に発見し、自動的に制御棒を挿入して、ただちに核分裂を止め、原子炉を停止するようになっています。

制御棒

※2 制御棒は原子炉の出力調整や停止する役目を持っています。

 制御棒は、中性子を吸収する物質で作られており、原子炉の出力(核分裂の割合)調整や原子炉を停止する役目を持っています。
 高浜4号機には48本あります。

制御棒

※3 原子力発電所の周辺に設置し、空気中の放射性物質の濃度、放射線量率等を測定しています。

以下で電気ケーブル接触不良の調査結果をご説明します。

電気ケーブル接触不良の調査結果

 制御棒駆動装置制御盤から制御棒駆動部までの点検を実施した結果、挿入された1本を含む3本の制御棒に繋がる電気ケーブルに一時的な電流低下を確認しました。

対策

  • ○接触不良が認められた電気ケーブルについては、予備用として敷設している他のルートに変更します。
  • ○電気ケーブルに別の電気ケーブルが覆いかぶさり、その荷重によってケーブル接続部で接触不良が発生したと推定していることから、原子炉格納容器貫通部のケーブルに関する点検・保守方法や、ケーブル敷設時の注意事項を社内マニュアルに反映します。

ミライスイッチ

安全性向上に対する当社の姿勢、これからのアクション 最新の報告書はこちら

関西電力の安全文化

私たち一人ひとりの安全への想い

一意専心 -関西電力の安全DNA-

原子力発電に関する公開情報

関西電力では、原子力発電の立地地域の方々をはじめ、社会のみなさまから安心・信頼いただける発電所を目指し、「発電状況と環境モニタリング」「保守運営・保全対策」「事故やトラブルの報告」等の積極的な情報公開に努めています。

公開情報一覧へ