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高浜発電所だよりVOL.135 2022年12月発行

高浜発電所

高浜発電所3、4号機の40年以降の運転に向けた取組みについて

 当社は、2025年に営業運転開始から40年を迎える高浜発電所3、4号機について、特別点検の結果等を含めた劣化状況評価を実施した結果、60年までの運転を想定しても問題がないことを確認しました。
 今後、原子力規制委員会に対する運転期間延長認可申請に向けて、準備を進めてまいります。
 また、信頼性向上のための設備更新として蒸気発生器の取替え等を行うこととし、福井県と高浜町へ安全協定に基づく「事前了解願い」を提出しました。
 今後とも、高浜町の皆さまに原子力発電所の40年以降運転について丁寧にご説明するとともに、高浜発電所の安全性・信頼性の向上に努め、安全・安定運転を継続してまいります。

高浜3号機(左)、4号機(右)
高浜3号機(左)、4号機(右)

高浜発電所の運営状況

◆3号機用のMOX燃料を搬入

 11月22日に、フランスで製造した3号機用のMOX燃料16体を搬入しました。
 使用済燃料を再処理して利用する原子燃料サイクルは、資源の有効利用等の観点から重要と考えており、今後も、高浜町の皆さまのご理解を賜りながら、安全を最優先に、MOX燃料の活用(プルサーマル)に取り組んでまいります。
使用済燃料を再処理して取り出したプルトニウムとウランを混合した燃料

MOX燃料を輸送船から陸揚げ
MOX燃料を輸送船から陸揚げ

号機 電気出力(kW) 運転状況(2022年12月1日現在)
1号機 82.6万 第27回定期検査中 2011年1月10日~
2号機 82.6万 第27回定期検査中 2011年11月25日~
3号機 87.0万 運転中
4号機 87.0万 運転中
特定重大事故等対処
施設の設置工事中

高浜3、4号機の特別点検を実施し、異常がないことを確認しました

 高浜3、4号機の40年以降運転に向けて、原子炉容器や原子炉格納容器等の劣化状況を把握するため、運転開始35年以降に採取したデータの確認・評価を行う特別点検を実施した結果、異常がないことを確認しました。

原子炉容器点検、原子炉格納容器点検、コンクリート構造物点検

高浜3、4号機の特別点検、設備の劣化状況評価、施設管理方針に基づき、20年間の運転期間の延長認可申請を行うこととしました

(劣化状況評価※3
 原子力発電所の安全上重要な機器および構造物等に対して、延長しようとする期間(20年)の運転を想定した設備の健全性評価を実施し、問題のないことを確認しました。(対象機器数:1基あたり約4,200機器)
(施設管理方針※4
 特別点検、劣化状況評価の結果を踏まえ、蒸気発生器の取替え等、延長しようとする期間(20年)に実施すべき施設管理に関する方針をとりまとめました。
※3 延長しようとする運転期間における安全上重要な機器・構造物の劣化の状況に関する技術的な評価
※4 延長しようとする運転期間に実施すべき施設管理方針であり、劣化状況評価書の結果に基づき策定される

長期的な信頼性を確保する観点から高浜3、4号機の蒸気発生器を取り替えます

 高浜3、4号機は、これまでの定期検査で蒸気発生器伝熱管の損傷等を確認した都度、施栓により健全性を確保してきましたが、長期的な信頼性を確保するという観点から、予防保全対策として蒸気発生器一式を取り替えます。
 また、取り外した蒸気発生器等を保管するための保管庫を設置します。


【蒸気発生器取替工事の計画】
3号機 2026年6月~2026年10月(第28回定検)
4号機 2026年10月~2027年2月(第27回定検)

【蒸気発生器取替えによる主な改良点】

①伝熱管の材質変更
伝熱管に応力腐食割れ※5が発生しにくいことが確認されている材質を採用する等、応力腐食割れの発生リスクの低減を図ります。
②振止め金具の改良
振止め金具の組数を増やし、伝熱管に対する耐流動振動性の向上を図ります。
※5 環境、応力、材料の3要因によって発生する割れ

高浜1号機は1996年、2号機は1994年に、蒸気発生器の取替えを実施しています。

2号機の新蒸気発生器据付けの様子(1994年3月)2号機の旧蒸気発生器を構内保管庫に運搬する様子(1994年3月)

2号機の新蒸気発生器据付けの様子(1994年3月)

2号機の旧蒸気発生器を構内保管庫に運搬する様子(1994年3月)

大型機器の点検等の専用エリア確保のため保修点検建屋を設置します

 40年以降の運転にあたり、今後の設備保全と作業安全に万全を期すため、大型機器の点検等(1次冷却材ポンプモータの点検や1次冷却材ポンプの除染等)の専用エリアの確保に向け、保修点検建屋を設置します。
【工事の計画】
 2024年10月~2027年1月

ミライスイッチ

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