あくなき安全性の追求
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美浜発電所だよりVOL.122 2024年6月発行

美浜発電所の状況について

 日頃から、地元の皆さまには発電所運営にご理解ご協力を賜り、御礼申し上げます。
 現在、廃止措置工事中の1,2号機は、原子炉周辺設備の解体撤去作業を実施しています。また、3号機につきましては、定格熱出力で運転中です。
 今後も安全最優先で発電所運営に取り組んでまいります。

美浜発電所3号機
美浜発電所3号機

国際原子力機関(IAEA)のSALTOチームによる
美浜発電所3号機の調査について

 美浜発電所3号機の安全な長期運転に対する客観的、国際的な評価を受けるべく、IAEA※1のSALTO※2チームを招へいしました。国内では初の取組みとして、4月16日から25日までの10日間に亘って調査が行われ、良好事例の抽出や、さらなる改善に向けた推奨事項の提言をいただきました。

国際原子力機関(IAEA)のSALTOチームによる美浜発電所3号機の調査について

国際原子力機関(IAEA)のSALTOチームによる美浜発電所3号機の調査について

※1:IAEA(International Atomic Energy Agencyの略)
原子力の平和利用を目的とした国際組織。加盟国および世界各国が協力して、核技術の安全、保障および平和利用の促進を図る。

※2:SALTO(Safety Aspects of Long Term Operationの略)=長期運転安全評価
IAEAが行う安全な長期運転のための支援プログラムであり、長期運転に対して、各発電所の経年劣化管理等の活動がIAEAの最新の安全基準を満足しているかどうか評価し、事業者に更なる改善に向けた推奨事項、提案事項を提供することで、安全な長期運転に役立てることを目的としている。

社外有識者を主体とする
「第28回原子力安全検証委員会」を開催しました

美浜発電所3号機事故※1再発防止対策の取組状況等について
社外有識者の方々に審議いただきました

 6月3日に本店(大阪市)にて社外有識者の方々を主体とする原子力安全検証委員会※2を開催しました。
 委員会では、「美浜発電所3号機事故再発防止対策の取組状況」、「原子力発電の安全性向上に向けた自主的かつ継続的な取組みのさらなる充実(ロードマップ)」等について審議していただき、委員の方から、「想定外が起こりうることを認識し、美浜発電所3号機事故のような事象を再び発生させないよう、新しい目線も取り入れて、事故発生防止の継続的改善に取り組んでほしい」等のご意見をいただきました。
 当社は、今後も社外有識者の方々の助言をいただきながら、原子力発電のたゆまぬ安全性向上に取り組んでまいります。

※1:美浜発電所3号機事故…2004年8月9日に発生させてしまった美浜発電所3号機タービン建屋での2次系配管破損事故。

※2:原子力安全検証委員会…「美浜発電所3号機事故再発防止対策」「原子力発電の自主的・継続的な安全への取組み」
「原子力の安全文化醸成活動」について助言等をいただくための社外有識者を主体とした組織。

使用済燃料乾式貯蔵施設設置計画Q&A

 当社は、3月10日に乾式貯蔵施設設置計画の内容を掲載した「美浜発だ電所より臨時号」を発刊し、美浜町の皆さまにお知らせするとともに全戸訪問*1をさせていただき、ご意見・ご質問をお伺いしました。引き続き、地元をはじめとする皆さまのご理解を賜りながら原子力発電所の一層の安全性・信頼性の向上に努めてまいります。

*1 ご不在のお宅につきましては、ポスト投函をさせていただきました。

Q なぜ、発電所構内に乾式貯蔵施設が必要なのですか?

使用済燃料の中間貯蔵施設*2へのより円滑な搬出、さらに搬出までの間、電源を使用せずに安全性の高い方式で保管できるよう、発電所からの将来の搬出に備えて、発電所構内に乾式貯蔵施設を新たに設置します。

*2 使用済燃料を再利用するまでの間、一定期間貯蔵する施設です。2030年頃操業開始を目指しています。

Q 使用済燃料を貯蔵するキャスクの安全性が心配です。

キャスクは、使用済燃料を安全に貯蔵するために、法令等に基づき「除熱」「閉じ込め」「遮へい」「臨界防止」の4つの安全機能を有しており、地震、竜巻、森林火災等に対して安全機能が維持できる設計となっています。
なお、キャスクからの放射線量は胴・蓋や遮へい材等により、周辺で人が作業しても問題ないレベルまで低くなります。
また、乾式貯蔵施設から中間貯蔵施設へ輸送するにあたり、輸送中に想定されるさまざまなトラブルに対しても安全機能が損なわれない頑丈な設計となっており、例えば9mの高さから落下させても問題ないことを確認しています。

輸送にも使用するキャスクの特別試験条件
使用済燃料を安全に貯蔵するために

Q 乾式貯蔵施設を設置することで使用済燃料の貯蔵量が増えないか心配です。

乾式貯蔵施設は将来の中間貯蔵施設への搬出を円滑に実施するために設置するものであるため、使用済燃料を乾式貯蔵施設に移し替えることで発生する燃料プールの空きスペースは原則使用しません。
これにより、発電所敷地内で貯蔵することができる量はこれまでと変わらないため、乾式貯蔵施設を設置することで使用済燃料プールの満杯時期が延びるといったことはありません。

乾式貯蔵施設を設置することで使用済燃料の貯蔵量が増えないか心配です。

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原子力発電に関する公開情報

関西電力では、原子力発電の立地地域の方々をはじめ、社会のみなさまから安心・信頼いただける発電所を目指し、「発電状況と環境モニタリング」「保守運営・保全対策」「事故やトラブルの報告」等の積極的な情報公開に努めています。

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