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美浜発電所だよりVOL.116 2022年10月発行

美浜発電所3号機 本格運転再開!

 美浜発電所3号機は、7月28日に特定重大事故等対処施設(特重施設)の運用を開始し、9月26日に最終検査である『総合負荷性能検査』が完了し、本格運転を再開しました。今後も安全最優先で発電所運営に取り組んでまいります!

美浜発電所3号機のこれまでの経緯

10年ぶりの送電再開(2021/6/29)本格運転(2021/7/27)
国の最終検査である「総合負荷性能検査」に合格し、約10年ぶりの本格運転を再開
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第26回定期検査 開始(2021/10/23)
特定重大事故等対処施設設置の期限(2022/10/25)を迎える前に定期検査を開始
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原子炉へ燃料を装荷(2022/7/7~7/10)
使用済燃料プール内に保管中の燃料集合体(157体)を、原子炉容器内の所定の位置に配置
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特定重大事故等対処施設運用開始(7/28)
原子炉建屋への故意による大型航空機の衝突等といった重大事故等に対処するための施設の完成
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原子炉起動(8/30)
臨界に向けて制御棒の引抜作業を開始すること
原子炉臨界(8/31)
核分裂の連鎖反応が維持される状態
並列〈調整運転開始〉(9/1)
発電機と送電系統をつなぎ、送電を開始すること
定格熱出力一定運転(9/5)
原子炉の熱出力を定格値で一定となるよう運転すること
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本格運転 再開(9/26)
最終検査(総合負荷性能検査)完了

第26回定期検査総決起大会の様子
第26回定期検査総決起大会の様子
(2021/10/22)
高畠所長(右)が原子力規制庁職員より特重施設
高畠所長(右)が原子力規制庁職員より特重施設
使用前確認証を受け取る様子(2022/7/28)
原子炉起動時の様子
原子炉起動時の様子(2022/8/30)

美浜発電所 安全健康大会を実施!

 2022年7月13日に3年ぶりの美浜発電所安全健康大会を実施しました。
 新型コロナウイルス対策に配慮しながらの小規模開催となりましたが、発電所所員、協力会社社員が集合し、安全・健康が重要であることを改めて認識し、「チーム美浜」一丸となって安全最優先で取り組んでいくことを決意しました。

安全健康大会の様子
安全健康大会の様子

決意表明する発電所所員と協力会社社員
決意表明する発電所所員と協力会社社員

安全の誓いの日

 当社は、2004年8月9日に発生させた美浜発電所3号機2次系配管破損事故の反省と教訓を深く心に留め、「二度とこのような事故を起こしてはならない」という決意を新たにするため、毎年8月9日を「安全の誓い」の日と定めております。
 8月9日の事故発生時刻に、社長・森 望をはじめとする関係役員が、美浜発電所構内の「安全の誓い」の石碑前で安全の徹底を固く誓い、全員で黙祷・献花を行いました。

 全社一斉に、亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、黙祷をささげるとともに、重傷を負われた方々の一日も早いご本復を心からお祈りしました。そして、社長とともに発電所所員と協力会社社員が引き続き安全最優先で取り組むことを改めて誓いました。

「安全の誓い」の石碑の前で安全最優先の事業活動を誓う社長<中央>
「安全の誓い」の石碑の前で
安全最優先の事業活動を誓う社長<中央>
(新型コロナウイルス対策を施しての挙行)

社長から協力会社の皆さまへの協力要請
社長から協力会社の皆さまへの協力要請
(新型コロナウイルス対策として
別会場へもライブ映像を配信)

美浜発電所3号機でのトラブルへの対応について

1.A封水注入フィルタ蓋フランジ部からの水漏れ

 1次冷却材系統の漏えい確認のため、同系統を昇温・昇圧していたところ、原子炉補助建屋(管理区域)内のA封水注入フィルタ蓋フランジ部から水の漏えいを確認しました。
(水の量:約7m3 放射能量:約220万Bq(※)
 調査の結果、前回定期検査での当該フィルタ取替工事において、フランジ部のボルトを締め付けるトルク値(締付力)の誤数値が作業要領書に記載されており、本来のトルク値よりも低い値でボルト締めされたことにより、フランジ部の漏れ止め用のOリングから水漏れが発生したと推定しました。
 対策として、すべての工事発注において、作業要領書を工事実施前に確認する運用とするとともに、今定期検査における現場点検を強化して実施しました。
※保安規定で定める年間管理目標値の1万分の1以下

系統概略図

点検結果
○漏えい防止の観点
可搬型赤外線サーモグラフィを用いた微小な漏えいに着目した確認および、フランジ部、接合部などのシール部分に対して、ふき取り布を用いた念入りな確認により微小な漏えいがないことを確認しました。
○機器の動作不良防止の観点
弁の動作を制御する電磁弁について、電流値を測定して異常がないことを確認しました。

2.Aアキュムレータ圧力の低下

 中央制御室において「Aアキュムレータ圧力低」警報が発信したため、現地を確認したところ、安全弁に小さな打痕を確認しました。今定期検査の作業状況を確認したところ、当該弁近傍で足場設置等の作業が行われていたことから、資機材が接触したことによるものと推定しました。
 対策として、当該弁の手入れや漏えい検査等を行い復旧するとともに協力会社へ今回の事象の周知、注意喚起を行い、発注時の仕様書に注意事項を明記する運用としました。

<アキュムレータの機能概要>
原子炉冷却材喪失事故などの発生

1次冷却材系統の圧力が窒素で加圧されているアキュムレータの圧力よりも低下

アキュムレータのほう酸水が、1次冷却材系統へ注入される

安全弁拡大図

点検結果
今定期検査において、足場設置等の作業を実施したエリアを対象に、資機材が接触する可能性のある全ての機器の外観点検を実施し、機能・性能に影響を及ぼすような打痕等がないことを確認しました。

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