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美浜発電所だよりVOL.98  2019年9月発行

美浜発電所3号機事故から15年「安全の誓い」の日をむかえて

 当社は2004年8月9日に発生させた美浜発電所3号機2次系配管破損事故の反省と教訓を深く心に留め、「二度とこのような事故を起こしてはならない」という決意を新たにするため、毎年8月9日を「安全の誓い」の日と定めております。
 事故発生時刻には、全社一斉に亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、黙祷をささげるとともに、重傷を負われた方々の一日も早いご本復を心からお祈りしました。
 そして、社長とともに発電所所員と協力会社社員が引き続き安全最優先で取り組むことを改めて誓いました。

「安全の誓い」の石碑の前で安全最優先の事業活動を誓う社長
「安全の誓い」の石碑の前で安全最優先の事業活動を誓う社長

社長から協力会社への協力要請
社長から協力会社への協力要請

美浜発電所3号機 主な安全性向上対策工事の実施状況

 美浜発電所3号機は新規制基準に適合するための安全性向上対策工事を実施しています。現在、構台設置工事や防潮堤設置工事などの大型工事を進めているところです。今後も安全最優先で取り組んでまいります。

美浜発電所3号機 主な安全性向上対策工事の実施状況

美浜発電所3号機 運転開始から40年以降の運転に向けた取組み

 従来、原子力発電所の運転期間を定める法律はありませんでした。現在は、法律が改正され、運転期間は原則40年、原子力規制委員会の認可を受けることで、最長20年間延長できる制度となっています。
 当社では美浜発電所3号機について、運転開始から60年までの運転を想定した場合にも設備の健全性が確保できることを確認し、2016年11月16日、原子力規制委員会から運転期間延長の認可を受けています。
 本号より、40年以降の運転に向けた取組み等について、以下の内容をシリーズ化してご紹介していきます。

 1.「原子力発電所の運転期間延長の必要性について」 2.「特別点検・高経年化技術評価について」 3.「日常点検について」 4.「機器の取替えについて」

1.「原子力発電所の運転期間延長の必要性について」

 エネルギー資源が乏しい日本においては、多様な発電方法をバランスよく組み合わせることが必要であり、原子力発電は日本が抱える諸課題の解決に貢献する優れた発電方法です。そのため、将来にわたって原子力発電を活用していくことが重要であり、2030年度のエネルギーミックスに示された原子力発電比率を達成するためにも、安全性の確認された原子力発電所の40年以降の運転が必要だと考えています。

日本が抱える3つの課題

日本が抱える3つの課題

美浜発電所1、2号機 廃止措置の状況

 美浜発電所1、2号機の解体に向け、原子炉容器内外の残存放射能調査を行っています。また、放射性物質を含まないタービン建屋内機器の解体工事についても順次実施しています。

美浜発電所1、2号機 廃止措置の状況 図

社外有識者を主体とする「第18回原子力安全検証委員会」を開催しました

美浜発電所3号機事故(※1)再発防止対策の取組状況等について社外有識者の方々に審議いただきました。

 当社は、2019年6月5日に本店にて社外有識者の方々を主体とする原子力安全検証委員会(※2)を開催しました。
 委員会では、「原子力発電の安全性向上に向けた自主的かつ継続的な取組みのさらなる充実(ロードマップ)の取組状況」や「美浜発電所3号機事故再発防止対策の取組状況」等について審議していただき、委員の方から、「ロードマップ報告書の中には良好事例が盛り込まれているが、いろいろな場所で良好事例をどう発信し、展開していくかを検討されたい。」等のご意見をいただきました。
 当社は、今後も社外有識者の助言をいただきながら、原子力発電のたゆまぬ安全性向上に取り組んでまいります。

  • ※1:美浜発電所3号機事故…当社が2004年8月9日に発生させてしまった美浜発電所3号機タービン建屋での2次系配管破損事故。
  • ※2:原子力安全検証委員会…「美浜発電所3号機事故再発防止対策」「原子力発電の自主的・継続的な安全への取組み」「原子力の安全文化醸成活動」について助言等をいただくための社外有識者を主体とした組織。

原子力総合防災訓練を実施しました

 8月30日・31日、福井県が主催する原子力総合防災訓練に参加するとともに、当社としても、社長の指揮のもと全社を挙げた訓練を行いました。
 訓練では、若狭湾沖で震度6弱の地震が発生したことにより、原子炉が停止し、その後、原子炉から冷却材が漏れ、更には全交流電源を喪失したことで、原子炉の冷却ができなくなった事象を想定。美浜発電所構内では対策本部を設置し、福井県等関係機関への通報連絡訓練、事故制圧対応訓練等を実施しました。美浜発電所周辺では、ヘリコプターによる被ばく患者搬送訓練が実施されるなど、福井県との連携を図りながら、各手順が的確かつ円滑に実施できることを確認しました。
 当社では、今後とも原子力発電所の安全を確保し、緊急時対応の継続的改善に努めてまいります。

防災訓練にて本部長として指揮を執る社長(原子力事業本部) 美浜発電所対策本部の様子 事故制圧対応訓練の様子 ヘリコプターによる被ばく患者搬送訓練の様子

ミライスイッチ

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原子力発電に関する公開情報

関西電力では、原子力発電の立地地域の方々をはじめ、社会のみなさまから安心・信頼いただける発電所を目指し、「発電状況と環境モニタリング」「保守運営・保全対策」「事故やトラブルの報告」等の積極的な情報公開に努めています。

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