大飯発電所の運転状況 排気筒モニタトレンド(プラント)
原子力発電所では、運転に伴い発生する気体状の放射性廃棄物や建屋の換気等をフィルタ等により放射性物質の濃度の低減を図った上で、連続的に監視しながら環境に放出しています。
- 測定装置の点検作業時は、データが表示されない場合があります。
- 排気筒モニタの指示値は、自然放射線の影響や機器固有の性質等により、それぞれ異なりますが、おおよそ8~30cpsの範囲で変動します。
- 発電所の作業や運転操作によっては、指示値が変動範囲を超える場合がありますが、この指示値の上昇は、環境への影響が問題ないレベルであることを監視しながら放射性気体廃棄物を放出していることによるものです。
時点データ
<1号機>運転終了
<2号機>運転終了
<3号機>
<4号機>
モニタリング用語解説
- 排気筒モニタとは
排気筒から放出される気体状の放射性物質濃度を連続的に監視するモニタを排気筒モニタと呼んでいます。排気筒モニタでは、主に空気中に含まれるガス状の放射性物質の濃度を連続的に測定しております。 - cps(counts per second)とは
放射線測定器において1秒間に測った放射線の数を表す単位です。 - 放出管理目標値とは
国の原子力安全委員会が定めた指針では、原子力発電所からの放射性物質の放出に伴う発電所周辺の方々の受ける線量についての目標値(線量目標値)を、年間0.05ミリシーベルトと定めています。
原子力発電所では、この線量目標値を達成するための年間の放射性物質の放出量を「放出管理目標値」として発電所毎に定め、この値を超えないように管理することはもとより、放射性物質の放出を合理的に達成可能な限り低く抑えるよう努力しています。
グラフに表示している「放出管理目標値」は、この指示値が1年間継続すると「年間の放出管理目標値」相当の放出となるものです。
なお、線量目標値である年間0.05ミリシーベルトは、法令に定められた一般公衆の線量限度(年間1ミリシーベルト)や、自然界から受ける放射線(年間2.4ミリシーベルト)に比べて十分低いものです。 - 原子力災害対策特別措置法通報レベルとは
「原子力災害対策特別措置法」では、原子力災害に至る可能性の観点から迅速な初動対応が図れるよう、原子力事業者が国や地方自治体に通報する基準を定めています。グラフに表示している「原子力災害対策特別措置法通報レベル」は、この通報基準のうち、原子力発電所から放射性物質の放出があった場合の排気筒モニタや放水口モニタでの検出に対して定められた基準値です。