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若狭トピックス

関西電力からのお知らせ 2025年9月5日現在

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続いて、運転開始から40年を超える原子力発電所の取組みについて
ご説明します。

 高浜発電所1~4号機など40年を超える原子力発電所の運転にあたっては、日々のメンテナンスや定期検査、積極的な機器の取替えのほか、取替えが難しいものは劣化状況を把握するための特別点検などを行っています。
 その上で、安全上重要な機器・構造物について設備の劣化状況評価を行い、60年までの運転を想定しても問題がないことを確認しています

日常の点検やメンテナンス

 日々の点検等では、目視で確認できる大きな変化だけでなく、発熱や振動など、目に見えない小さな変化も察知するため、さまざまな診断技術を活用し異常の早期発見に努め、必要に応じてメンテナンスを実施しています。約1年ごとの定期検査では重要な機器は分解し、部品の細部まで確認しています。
 加えて、長期的な信頼性を確保する観点から、使用材料等の改良も踏まえた、大型機器やポンプ、配管等の取替えも積極的に実施しており、発電所全体の安全性を高い水準に維持しています。

赤外線診断の様子/振動診断の様子/振動診断の様子/機器の取替え例(配管の取替え・高圧給水加熱器の取替え)

40年を超える原子力発電所の取組み

○特別点検
 取替えが難しい「原子炉容器」、「原子炉格納容器」、「コンクリート構造物」については、通常のメンテナンスに加え、運転開始から40年を迎える前に設備の状況を詳細に把握するための特別点検を行い、いずれの設備にも異常がないことを確認しています。
○劣化状況評価
 高浜発電所では1基あたり約3,000~4,000の設備について、部品レベルで想定される経年劣化事象を抽出し、運転開始後60年までの評価を行い、長期的な安全性が確保されることを確認しています。
部品(主軸、羽根車、ボルト・ナット、ケーシングカバー)
 特別点検、劣化状況評価の結果を踏まえ、蒸気発生器の取替え等、実施すべき保全活動(追加保全策)を定め、劣化管理に取り組んでいます

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