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原子力事業本部
若狭トピックス
乾式貯蔵施設で使用するキャスクの安全機能
- キャスクは、使用済燃料を安全に貯蔵するために、法令等に基づき「除熱」「閉じ込め」「遮へい」「臨界防止」の4つの安全機能を有しており、地震、竜巻、森林火災等に対しても安全性が維持される設計です。
安全機能 備 考 除熱機能 発生する熱を伝熱フィン等でキャスクの
表面に伝え、外気で冷却キャスク表面の温度は人が近づいても
問題ない温かさ閉じ込め機能 二重の蓋で密封して放射性物質を
閉じ込め気密性を確保 遮へい機能 金属製の胴・蓋や中性子遮へい材等により
放射線を遮へい放射線は周辺で作業しても
問題ないレベルまで低下臨界防止機能 バスケットにより使用済燃料の間隔を保ち
臨界を防止臨界…核分裂の連鎖反応が維持される状態 このキャスクは輸送にも使用することから、輸送中に想定されるさまざまなトラブルに対しても安全機能が損なわれない頑丈な設計となっています。
キャスクの格納方法(個別格納方式)
- キャスクは、個別に格納する方式を採用します。
キャスク自体の安全性と合わせ、地震や津波などの自然災害を含め、様々なリスクに対しキャスクの安全機能が 損なわれないように設計します。なお、貯蔵期間中は定期的に監視を行い、しっかりと管理します。
乾式貯蔵施設設置による放射線量への影響
- 発電所敷地境界外で受ける放射線量は、原子炉施設本体等からの線量を含めても、日本人が1年間に自然界から受ける放射線量に比べて十分に低く、胸部エックス線1回あたりの線量を下回るレベルです。
- 発電所の敷地境界外で原子炉施設本体や乾式貯蔵施設から1年間に受ける放射線の量 ........ 0.05ミリシーベルトを十分下回る
【参考】日本人が1年間に自然界から受ける放射線の量 ............ 2.1ミリシーベルト
胸のエックス線集団検診1回あたりの放射線の量 ........ 0.06ミリシーベルト