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若狭トピックス

関西電力からのお知らせ 2021年5月10日現在

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原子力発電所の安全確保について(その2)

 また、万が一重大事故が発生した場合の対策として、原子炉格納容器の水素爆発を防ぐ対策等を行っており、さらにテロ等のあらゆる事態への備えとして、意図的な航空機衝突等に対処するための施設の設置も進めています。
③事故拡大防止 万が一の重大事故に対応するための対策 格納容器の水素爆発防止対策 放射性物質の放出抑制等
これまでご説明した安全対策は、東京電力福島第一原子力発電所事故を教訓として取り組んでいるものです。

福島第一原子力発電所事故の概要について

 原子力発電所では、原子炉容器内の核燃料が核分裂する際に発生する熱を利用して蒸気をつくり、その蒸気でタービンを回して発電しています。また、原子力発電所は、核分裂を「止める」、燃料を「冷やす」、放射性物質を「閉じ込める」という考え方で設計されています。しかし、福島第一原子力発電所では、地震に伴い発生した津波によって、全ての電源を失い、「冷やす」「閉じ込める」の機能が働かなくなり、重大事故に至りました。

●安全性向上対策の詳細については、こちら(美浜高浜)からもご覧いただけます。

事故が発生した場合の対応能力の向上について

 万が一の事故に備え、発電所構内に、速やかに対応できる要員49名が24時間常駐。さらに、事故が発生した際は、当社社員に加え、協力会社やプラントメーカー、建設会社による発電所支援により、合計700名以上が事故収束に注力することになっています(美浜発電所の例)。また、教育・訓練の充実・強化や防災訓練の実施により、事故時の対応能力の向上を図っています。
訓練の一例 美浜発電所3号機および高浜1、2号機については、中央制御盤をアナログ式からデジタル式に更新しましたが、約2年前から、同タイプのシミュレータを活用し、反復訓練等を実施するとともに、事故を想定した訓練を数多く実施しています。Q.ハード面(設備)の安全対策以外に、その設備を的確に運用するためのソフト面(訓練や人材育成)には、どのように取り組んでいるのか。A.原子力発電所を安全・安定的に運転するため、運転員は、必要な知識・技量が身についていることを確認しています。また、当社施設の原子力研修センター等で万が一の事故を想定した訓練等を継続して実施しています。運転員以外の対応要員についても、力量の維持・向上のために、発電機、送水車など数多くの機器の操作訓練を繰り返し実施しています。また、発電所、原子力事業本部等と連携する総合的な防災訓練も実施し、万一の場合に迅速かつ円滑に対応できるように取り組んでいます。

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