原子力発電について
公開情報

2021年2月9日
関西電力株式会社

 大飯発電所4号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力118万キロワット、定格熱出力342万3千キロワット)は、第17回定期検査中のところ、2月8日7時40分頃に中央制御室外原子炉停止装置※1の月1回の点検を行っていた運転員が、加圧器圧力が通常値より高い※2ことを確認しました。
 その後、中央制御室の加圧器圧力の指示値を確認したところ、4つある加圧器圧力の指示値は全て通常値で安定しており、関連パラメータにも異常はみられませんでした。本状況より、中央制御室外原子炉停止装置の加圧器圧力の指示値が正しく表示されておらず、同日8時10分に保安規定の運転上の制限※3を満足していない状態にあると判断しました。

 大飯発電所4号機の運転状況に問題はなく、本件による環境への放射能の影響はありません。
 なお、原因について現在、調査を行っています。

  • ※1 中央制御室が使用できなくなった場合に、原子炉停止後の状態を維持、監視する装置
  • ※2 今回の指示値:16.25MPa(通常値:約15.4MPa)
  • ※3 保安規定第34条において、中央制御室外原子炉停止装置の加圧器圧力は動作可能であることが求められている。

2021年2月8日お知らせ済み)

 その後、中央制御室外原子炉停止装置の点検を行った結果、同装置の加圧器圧力指示計の不良であることを確認しました。
 このため、当該指示計を取り替え、正しい指示値を表示していることが確認できたため、同日22時15分に保安規定の運転上の制限を満足する状態に復帰しました。

以 上

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