原子力発電について
公開情報

2018年10月17日

 大飯発電所3号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力118万キロワット、定格熱出力342万3千キロワット)は、運転中のところ、本日4時33分に「充てんポンプ※1軸受油圧力低」等の警報※2が発信しました。直ちに現場の状況を確認したところ、3台ある充てんポンプのうち待機中のB充てんポンプの補助油ポンプ※3が停止していることを確認しました。このため、同日4時39分に保安規定の運転上の制限※4を満足していない状態にあると判断しました。
 大飯発電所3号機の運転状況に問題はなく、本件による環境への放射能の影響はありません。
 なお、補助油ポンプが停止した原因については、現在調査中です。

  • ※1:1次冷却材系統の水質、保有水量等を調整する系統(化学体積制御系)で浄化した1次冷却水を、1次冷却材系統へ充てんするポンプ。大飯発電所3号機の充てんポンプは3台(A、B、C)あり、Aは運転中、B、Cは待機していた。
  • ※2:油圧が58.8kPa以下となった場合に発信する。平常値は約110kPa。
  • ※3:待機中の充てんポンプを起動できるよう潤滑油を軸受へ供給するポンプ。
  • ※4:通常運転中は、保安規定第90条においてB充てんポンプが動作可能であることが求められている。
    運転上の制限とは、安全機能を確保するため、予備も含めて動作可能な機器(ポンプ等)の必要台数や、原子炉の状態毎に遵守すべき温度や圧力の制限が定められているもの。一時的にこれを満足しない状態が発生すると、事業者は運転上の制限からの逸脱を宣言し、予め定められた時間内に修理等を行うことが必要となる。

以 上

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