原子力発電について
公開情報

2011年10月17日
関西電力株式会社

 大飯発電所2号機は、定格熱出力一定運転中のところ、平成23年10月15日9時31分に、「原子炉安全保護計装盤軽故障」等の警報が発信しました。 確認を行ったところ、原子炉出口温度と入口温度の差を監視し、原子炉を保護する機能の4つの系統のうち1系統において、中央制御室で画面表示している過大温度ΔT※1および過出力ΔT※2設定値について異常があると判断し、同日10時00分、保安規定に定める運転上の制限の逸脱を宣言しました。
 その後、当該系統にあるA・B2系列のうちA系列の通信カードに異常がある可能性が確認され、同日14時52分にバックアップ用のB系列に切り替えたところ、過大温度ΔTおよび過出力ΔTは、正常状態となり、14時57分、運転上の制限の逸脱からの復帰を宣言しました。
 また、A系列の通信カードについても、予備品に取り替えました。

 その後の調査で、今回の事象は過大温度ΔTおよび過出力ΔTのトリップ機能が動作可能な状態であったことが判明したため、同日23時に運転上の逸脱の宣言を訂正いたしました。

  • ※1過大温度ΔT・・・原子炉内の燃料を保護するために原子炉の出力、圧力や温度(平均値)から求められる制限値。実際の原子炉の出入り口温度差がこの制限値を超えると、原子炉保護機能(トリップ機能)が動作する。
  • ※2過出力ΔT・・・原子炉内の燃料を保護するために、原子炉の出力、温度(平均値)から求められる制限値。実際の原子炉の出力がこの制限値を超えると、原子炉保護機能(トリップ機能)が動作する。

以 上

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