原子力発電について
公開情報



 今回の最終報告の内容


調査結果
BNFLの工場(MDF工場)における検査データ
  • 不正のあったデータは31ロットに拡大
    (これまでの不正データは23ロット)
 
  平成11年12月16日
までに
判明していた不正
最終調査結果
高浜3号機用 22ロット 28ロット
(新たに6ロット)
高浜4号機用 1ロット 3ロット
(新たに2ロット)
合  計 23ロット 31ロット






BNFLの工場(MDF工場)の品質管理の問題点
 
  • 管理者、作業者とも品質保証・品質管理の重要性の認識が弱い
  • 設備性能の向上、自動化が行われていない作業環境での、長時間にわたる単調な抜き取り外径検査の実施
  • 品質管理データの修正、ねつ造が容易
  • 検査員と運転員の役割分担が不明確
  • 業務の的確かつ効果的な実施に対する、組織的な確認が弱い
  • 管理者および検査員・運転員に対する教育が不十分


高浜3号機用の燃料棒2本に故意に入れられた異物が確認され不合格となっていた
 
  • 異物は、燃料移送装置のネジと工場内の床のコンクリート破片
  • 動機はデータ不正の調査の混乱


不正に関与した従業員に対する措置
 
  • データ不正および異物混入等に関与した者は、すべて解雇あるいは配置転換の処分を受けた
 


データ不正疑惑発生後の当社対応の問題点
初期調査段階で知り得た単純なデータ不正の手口と検査員の証言に重きをおき、調査範囲を限定した
その結果、品質管理状況を深く追求せず、技術的解明の努力が不足した
関係箇所への情報連絡に十分でない面があった


再発防止対策
<基本的考え方> MOX燃料の品質は、高い品質意識の下に保証されるべきものである。
今後、当社が主体となってMOX燃料製造にあたり、当社、元請け会社、海外燃料メーカーの各組織が一体となった品質保証体制を構築する。



海外MOX燃料メーカー・元請け会社の品質保証・品質管理の確保

  • 品質保証・品質管理の仕組みの確立・実施、製造プロセスの確認、品質管理データのセキュリティ保護、異常時の通報連絡


当社品質保証・品質管理活動の強化

  • 資格審査段階の監査の実施、製造段階での長期派遣等による立会検査の充実


社内体制の強化

  • 「品質・安全委員会」の設置、原子燃料部門の組織強化



今回のMOX燃料の措置

BNFLに対し高浜4号機用MOX燃料8体の返送を要求
今後のMOX燃料の加工については、不正のあった工場(MDF工場)では実施しない
BNFLに対し当社の被った損害についての補償を要求






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