あくなき安全性の追求
高浜発電所の安全対策

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高浜発電所だよりVOL.145 2025年7月発行

高浜1、2号機の炉内構造物取替計画に係る福井県および高浜町の事前了解について

 日頃より高浜町の皆さまには、発電所の運営にご理解、ご支援を賜り、誠にありがとうございます。
 当社は2024年5月28日、高浜1、2号機の長期的な信頼性を確保する観点から、予防保全対策として炉内構造物の取替計画について、福井県と高浜町へ安全協定に基づく事前了解願いを提出しておりましたが、2025年7月9日に福井県および高浜町から事前了解を受領しました。

炉内構造物とは

炉内構造物とは、原子炉容器の内部に設置されている構造物で、燃料集合体の支持等の機能を有しています。

(図1 赤枠で囲った範囲

取替理由

海外で発生した炉心バッフル(原子炉容器内の燃料集合体を取り囲む板)を固定するボルトが損傷する事象に鑑み、長期的な信頼性確保の観点から、予防保全対策として炉内構造物一式を、美浜3号機で取替実績のある最新型のものに取り替えます。

工事概要

炉内構造物の上部・下部一式を取り替えます。(図2参照)
また、取り外した炉内構造物等を保管するため、放射線の遮へい能力と耐震強度を考慮した保管庫を設置します。

炉内構造物取替工事
1号機 2028年6月~2028年12月(第31回定期検査)
2号機 2028年11月~2029年4月(第31回定期検査)
炉内構造物保管庫設置工事(1、2号機共用)
2026年11月~2028年1月

ボルト損傷の発生確率を低減するための主な改良点

使用済燃料乾式貯蔵施設の設置について

 当社は2024年3月15日、原子力規制委員会に高浜発電所構内における使用済燃料乾式貯蔵施設(第一期)の設置計画について、原子炉設置変更許可申請を提出しておりましたが、2025年5月28日に同委員会から原子炉設置変更許可をいただきました。
 また、2025年6月13日には、使用済燃料乾式貯蔵施設(第二期)の設置計画に係る原子炉設置変更許可申請を行いました。
 乾式貯蔵施設は、使用済燃料の中間貯蔵施設へのより円滑な搬出、さらに搬出までの間、電源を使用せずに安全性の高い方式で保管できるよう、発電所からの将来の搬出に備えて構内に設置するものです。
 今後とも、高浜町の皆さまのご理解を賜りながら、本計画を進めてまいります。

○施設の概要

【容量、設置位置等】

施設の概要 容量、設置位置等

○貯蔵方式(個別貯蔵方式)

  • ・❶キャスクに❷衝撃吸収カバーを取り付け、横向きの状態で架台に載せ、基礎等に固定しない方法を採用します。
  • ・発電所敷地境界外での放射線量を低減するため、キャスクごとに遮へい用の❸格納設備を設置します。
    また、乾式貯蔵施設を設置しても、発電所敷地境界外の放射線量は年間の目標値を十分下回ります。

格納設備設置方法イメージ

使用済燃料対策ロードマップの進捗状況について

 当社は6月13日、使用済燃料対策ロードマップの現在の進捗状況について、福井県へ報告するとともに高浜町等へも状況を報告しました。
 進捗状況については、以下のとおりです。

〈六ヶ所再処理工場〉

・日本原燃は、5月20日の審査会合で設工認の耐震設計、構造設計等の内容を説明するとともに、構造設計の見直し等を踏まえて「説明の全体計画」を一部見直しました。11月までの説明終了予定と、年度中の竣工目標に変更はございません。

〈使用済MOX燃料再処理実証研究〉

・仏国へ使用済燃料を輸送する準備を進めており、国土交通省から輸送物設計承認書を受領し、輸送容器の製作を開始しています。

〈中間貯蔵施設〉

・2030年頃の操業開始に向けて、引き続き、最大限取り組みます。

 当社は、使用済燃料の県外搬出を確実に進めていくために、引き続き、使用済燃料対策ロードマップに基づく取り組みを着実に実施してまいります。

《使用済燃料対策ロードマップ》

使用済燃料対策ロードマップ

【参考】

六ヶ所再処理工場の竣工に向けた進捗状況につきましては、日本原燃株式会社ホームページをご確認ください。

高浜発電所の運転状況(2025年7月15日現在)
号機 電気出力(kW) 運転状況
1号機 82.6万 運転中(次回定期検査予定 2025年9月6日~)
2号機 82.6万 運転中(次回定期検査予定 2026年1月23日~)
3号機 87.0万 運転中(次回定期検査予定 2026年4月7日~)
4号機 87.0万 定期検査中(2025年6月18日~)

ミライスイッチ

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