再生可能エネルギーへの取組み
私たちの取組み~これまでとこれから~

  • 再生可能エネルギーへの挑戦
  • 関西地域に適した再生可能エネルギーの模索
  • 再生可能エネルギーの普及・拡大に向けて

関西電力の再生可能エネルギーへの取組みを一問一答形式でご紹介します。

電力会社は再生可能エネルギーに消極的という意見が聞かれます。

あまり知られていないかもしれませんが、関西電力は昔から再生可能エネルギーへ積極的に取組んできました。かつて「世紀の難工事」と言われた黒部ダムなどの水力発電を始め、1986年からは神戸の六甲アイランドで太陽光の系統連系研究を行っています。
現在、当社はグループ一体となって再生可能エネルギーの開発に向け、既設水力発電所の出力向上や中小規模の水力発電所の開発、太陽光や風力の発電所建設などに取り組んでいます。

「世紀の難工事」と言われた黒部ダム
「世紀の難工事」と言われた黒部ダム

2012年7月にFIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)が開始され、企業や自治体なども再生可能エネルギー開発に乗り出しています。電力会社としてはどのような方針で臨んでいますか。

当社グループでは、自治体をはじめとする地域のみなさまとともに、再生可能エネルギーの開発・普及に取り組んでいます。

また、出力変動の激しい太陽光や風力を大量に受入れても安定供給に支障を来さないために、堺太陽光発電所に近接する変電所に蓄電池を設置し、需給制御に関わる研究を行っているほか、若狭地域でも太陽光が電力系統に与える影響について検証しています。

若狭おおい太陽光発電所
若狭おおい太陽光発電所

近年の開発実績は?

2011年に全面運開をした堺太陽光発電所を始めとした、太陽光発電所の新規開発・出資参画を行っており、現在までに16箇所の発電所で取り組みを行っています。

風力では、2013年に淡路風力発電所、2014年に田原4区風力発電所が、水力としては、2011年に大桑野尻発電所、2012年に新黒薙第二水力発電所が運転を開始しています。

2022年2月には福岡県京都郡苅田町にて関西電力グループとして初めての関西エリア以外でのバイオマス専焼発電所の運転を開始しています。
また、特別目的会社「秋田洋上風力発電株式会社」を通じ、秋田県秋田港及び能代港において、日本国内初の商業ベースでの大型洋上風力発電プロジェクトを進め、2023年1月31日に商業運転を開始しています。

山崎太陽光発電所
山崎太陽光発電所
淡路風力発電所
淡路風力発電所

関西電力グループの再生可能エネルギーの取り組み状況(2023年4月末日時点)

電源 開発案件 規模 運転開始 当社出資比率
太陽光
19.00万kW
堺太陽光発電所 10,000kW 2011年9月7日 100%
若狭おおい太陽光発電所 500kW 2013年11月6日 100%
けいはんな太陽光発電所 1,980kW 2013年12月1日 100%
高砂ソーラーステーション 1,000kW 2014年3月1日 100%
近鉄花吉野ソーラー発電所
(ユーティリティサービス※1
3,000kW 2014年3月20日 100%
若狭高浜太陽光発電所 500kW 2014年11月13日 100%
淡路貴船太陽光発電所
(ユーティリティサービス※1
30,000kW 2014年12月1日 100%
有田太陽光発電所 29,700kW 2015年10月1日 100%
山崎太陽光発電所 1,980kW 2016年11月1日 100%
赤穂西浜太陽光発電所 1,990kW 2018年6月1日 100%
けいはんな第二太陽光発電所 1,000kW 2018年9月1日 100%
播州メガソーラー発電所※3 31,440kW 2023年1月6日 50%
雫石発電所※3 7,392kW 2016年10月 40%
ハル水戸発電所※3 2,784kW 2015年5月 40%
小松発電所※3 4,224kW 2018年5月 40%
三沢発電所※3 3,076kW 2017年2月 40%
和歌山メガソーラー発電所※3 46,200kW 2022年4月 50%
コーポレートPPA向け発電所
(パナソニックオペレーショナルエクセレンス社)※3
9,182kW 2023年2月 50%
コーポレートPPA向け発電所
(ハイドロエッジ社)※3
2,000kW 2023年2月 100%
コーポレートPPA向け発電所
(日本生命社)※3
2,002kW 2023年12月予定 100%
風力
6.06万kW
淡路風力発電所 12,000kW 2012年12月20日 100%
田原4区風力発電所 6,000kW 2014年5月27日 100%
秋田県洋上風力※3 5,544kW 2023年1月31日 4%
津山陸上風力発電所※3 11,030kW 2024年予定 21.5%
大分臼杵風力発電所 26,000kW 2025年度予定 100%
水力
340.86万kW
既設水力(~2019.3.26)※2 3,343,145kW
既設水力(2019.3.27~)※4 20,430kW
小鳥川発電所
(旧名称:下小鳥維持流量発電所(仮称))
510kW 2023年度予定 100%
南木曽吾妻発電所
(旧名称:山口維持流量発電所(仮称))
640kW 2022年7月19日 100%
新弥太蔵発電所 1,630kW 2023年12月予定 100%
黒部川第二発電所3号機(設備更新) +1,100kW 2023年度予定 100%
笠置発電所2号機(設備更新、出力増強) +9,200kW 2023年10月予定 100%
新坂上発電所 4,300kW 2026年3月予定 100%
新丸山発電所(設備更新) +700kW 2025年3月予定 100%
笠置発電所3号機(設備更新、出力増強) +9,100kW 2025年10月予定 100%
丸山発電所(設備更新、出力増強) +12,200kW 2029年度予定 100%
新丸山発電所(設備更新、出力増強) +5,700kW 2029年度予定 100%
バイオマス
25.66万kW
朝来バイオマス発電所※5 5,600kW 2016年12月1日 100%
福岡県苅田町バイオマス 74,950kW 2022年2月1日 100%
福島県いわき市バイオマス※3 56,000kW 2022年4月1日 50%
相生2号機バイオマス変更※3 120,000kW 2023年3月24日 60%
地熱
46kW
わいた発電所※3 46kW 2015年6月16日 2.3%
  • ※1 発電設備の設計・施工・所有・運営・保守に至るまでの一括したサービスを提供するもの
  • ※2 当社が初めて再生可能エネルギーの導入目標を設定した2012年11月以降の水力開発済案件(6,574kW)を含む
    対象設備:新黒薙第二発電所、大里発電所、市荒川発電所、橋谷発電所、三田発電所、出し平発電所、市川発電所、三尾発電所、黒部川第二発電所1号機、長殿発電所
  • ※3 定格出力のうち、出資比率に応じた数値
  • ※4 中期経営計画(2019-2021)に記載の新規開発200万kW以上の案件のうち、運開済み案件。
    既設水力:新成出発電所、音沢発電所、丸山発電所2号機、栂ノ尾発電所、新黒部川第三発電所1号機、黒部川第四発電所3号機、丸山発電所1号機、笠置発電所1号機、黒部川第四発電所4号機
  • ※5 撤退等を行った案件
ステータス 国内
運転開始(竣工済)案件 3,832,303kW
現在取組中の案件 83,472kW
合計 3,915,775kW

※運開後、撤退等を行った案件も含む。

事業概要