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越前若狭のふれあい 特別号 No.52 2024年4月8日現在

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原子力発電所構内における使用済燃料乾式貯蔵施設の設置計画について

 当社は、使用済燃料対策を着実に実施していくための使用済燃料ロードマップを昨年10月に公表しました。このロードマップを確実に実現するために方策の一つである、乾式貯蔵施設の設置計画について、3月15日に国へ許可申請を行ったところであり、今回は計画の概要についてお知らせします。

使用済燃料対策ロードマップ(抜粋)

  • ・六ヶ所再処理工場の2024年度上期の出来るだけ早い時期の竣工に向け、関西電力を中心に審査・検査に対応する人材を更に確保
  • ・使用済MOX燃料の再処理実証研究のため、2027年度から2029年度にかけて高浜発電所の使用済燃料約200tを仏国オラノ社に搬出 さらに実証研究の進捗・状況に応じ、仏国への搬出量の積み増しを検討
  • ・中間貯蔵施設の他地点を確保し、2030年頃に操業開始
  • ・使用済燃料の中間貯蔵施設へのより円滑な搬出、さらに搬出までの間、電源を使用せずに安全性の高い方式で保管できるよう、発電所からの将来の搬出に備えて発電所構内に乾式貯蔵施設の設置を検討

使用済燃料対策ロードマップ(抜粋)

原子燃料サイクルと乾式貯蔵施設設置の目的

 使用済燃料の中には、リサイクル可能なウランやプルトニウムが残っています。再処理工場でこれらを取り出し、再び燃料として使用することを「原子燃料サイクル」といいます。
 これにより資源を有効利用するとともに、高レベル放射性廃棄物の体積を減らし、有害度の低減にも寄与することから、我が国では原子燃料サイクルの推進を基本方針としています。

 この原子燃料サイクルの中で、原子力発電所で使い終わった使用済燃料は、再処理のため再処理工場へ搬出されるまでの間、発電所敷地内や中間貯蔵施設で一時的に貯蔵します。

 今回公表した計画は、原子力発電所で保管している使用済燃料を中間貯蔵施設へより円滑に搬出できるよう、また搬出までの間、電源を使用せずに安全性の高い方式で一時的に保管するため、発電所の構内に使用済燃料乾式貯蔵施設を設置するものです。

原子燃料サイクルのイメージ・発電所敷地内の使用済燃料の流れ

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