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原子力事業本部
若狭トピックス

今回で11基すべての一次評価結果報告書の提出が完了しました
当社は、平成24年8月3日に高浜発電所2号機、8月30日に美浜発電所1、2号機の総合評価(ストレステスト)に係る報告書を原子力安全・保安院に提出するとともに、安全協定に基づき、福井県、高浜町、美浜町に報告書を提出しました。
これにより、当社11基すべてのプラントについて一次評価報告書の提出を完了しました。今後も原子力発電の自主的・継続的な安全への取組みを進めていくとともに、一次評価結果の国による審査に対して真摯に対応してまいります。
高浜発電所2号機、美浜発電所1、2号機の一次評価結果の概要
- ○評価の結果、安全上重要な施設・機器等は、設計上の想定を超える事象(地震・津波等)に対する安全裕度を十分に有していることが確認できました。
- ○東京電力福島第一原子力発電所の事故を踏まえて、これまでに実施した緊急安全対策等によって、さらに安全裕度が向上していることを確認しました。
- ○今回の評価に用いた評価条件や許容値は保守的なものとなっており、今回評価した安全裕度を超えた場合でも、直ちに燃料の健全性が損なわれるものではありません。
- ※1 クリフエッジ…プラントに影響を与える事象の厳しさが、あるレベルを超えた途端に事象進展の状況が急変すること
- ※2 基準地震動…原子力発電所の周辺で起きると想定される最も大きな地震による揺れの大きさ。「原子力発電所の耐震安全性に関する中間報告(補正版:平成22年11月)」では、各発電所の基準地震動を、美浜発電所が750ガル、高浜発電所が550ガル、大飯発電所が700ガルとして評価した結果、安全上重要な施設が安全に機能することを確認済み。ガル(gal)とは、地震による地盤や建物等の揺れの強さを表す加速度の単位
- ※3 全交流電源喪失…発電所の機器を駆動するための所内電源、外部電源が喪失し、かつ非常用ディーゼル発電機がすべて起動できず、交流電源が給電できなくなる状態
- ※4 最終ヒートシンク喪失…燃料を除熱するための海水が取水できなくなること
- ※5 燃料の冷却手段がすべて利用できるとして評価
- ※6 タービン動補助給水ポンプ…蒸気でタービンを回し、その力で蒸気発生器に水を送るポンプ
- ※7 使用済燃料ピット…燃料取替えのため炉心から取り出された使用済燃料を保管冷却するとともに、再装荷のための検査等を行う設備
- ※8 タンク等の水源が枯渇した後にはガソリンを燃料とする消防ポンプにより海水等を補給することができるが、他号機に比べて水源の量が多く海水が必要となるまでの時間が長いことから、ガソリンは他号機ですべて使用していると評価した
