平成24年2月13日、原子力安全・保安院から出された大飯発電所3、4号機ストレステスト(一次評価)の審査書における「一層の取組みを求めた事項」の6項目全てについて、対策を着実に実施します。


- ※4 緊急時対策所とは…原子力発電所で事故が起きた場合に、対策本部を設置し、状態の把握とともに対策指令や、関係各所との通信連絡等を行う施設
- ※5 空冷式非常用発電装置とは…全交流電源喪失時に、発電所の保安を確保し原子炉を安全に停止するために必要な設備等に電気を供給することを目的として配備した、空冷式のディーゼルエンジン駆動の発電機
- ※6 原子炉建屋背後斜面…原子炉建屋背後斜面は、耐震裕度を有しており、地震発生時にも大規模な斜面の崩落が発生しないことを確認しています
平成24年3月28日に原子力安全・保安院が東京電力福島第一原子力発電所事故の技術的知見に関する国の審議会での論議を踏まえて取りまとめた5つの項目(30の安全対策)について、当社が大飯発電所3、4号機において緊急安全対策・自主的取組み(短期対策)として実施してきたこと、及び今後実施する信頼性向上対策(中長期対策)を取りまとめ、報告しました。
東京電力福島第一原子力発電所事故の技術的知見に関する30の安全対策

- ※7 開閉所とは… 発電した電力を電力系統へ送り出すために設置する中継基地。開閉器で電力回路の開閉を行う施設
- ※8 最終ヒートシンクとは… 原子炉等で発生した熱を最終的に移送する熱の逃がし場
- ※9 隔離弁とは…系統などの異常を検知した場合に、安全を確保するために取り付けられた、配管の流路をしゃ断する弁。ここでいう隔離弁は、緊急時に冷却水を供給する弁を指しているが、PWR(加圧水型軽水炉)では、電源喪失時においても安全を維持する状態で保持することを確認している
PWRとは、原子炉で発生した熱を取り出す1次系冷却水に高い圧力をかけ、沸騰を抑える形式の原子炉。当社の11基の原子力発電所は全てPWR
- ※10SRVとは… PWRにおいては主蒸気逃がし弁。放射性物質を含まない2次系の蒸気を大気に放出し、原子炉を冷却するための設備
- ※11トップヘッドフランジとは… BWR(沸騰水型軽水炉)の格納容器本体とその上蓋の合わせ面。PWRには格納容器トップヘッドがないため対策不要
BWRとは、減速材及び冷却材として普通の水(軽水)を用い、原子炉で水を沸騰させてできた蒸気を直接タービンに送って発電する原子炉
- ※12ベントとは… 万一炉心が損傷し、格納容器の内圧が大きく上昇した場合に、圧力を低減して損傷を防止するために格納容器から気体を外部へ放出すること
- ※13モニタリングとは… 原子力施設に起因する放射線や放射性物質の影響を確認するため、原子力施設周辺の環境における空間線量率や土壌、食物、水などに含まれる放射性物質濃度を測定・評価すること
基準(3)
の30の安全対策に対する実施計画の詳細については、次のページで説明します。