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若狭トピックス

関西電力からのお知らせ 2021年2月28日

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原子力発電所の安全確保について(その2)

 事故の進展を食い止めるためには、「機器や計器を動かす電源」と「原子炉を冷やし続けるを確保する必要があります。そのため、電源や給水手段について何重もの対策(多重化・多様化)を行っています。
②事故進展防止 原子炉等を安定的に冷却し、重大事故を防ぐ対策 電源の強化・冷却機能の強化
 また、万が一重大事故が発生した場合の対策として、原子炉格納容器の水素爆発を防ぐ対策等を行っており、さらにテロ等のあらゆる事態への備えとして、意図的な航空機衝突等に対処するための施設の設置も進めています。
③事故拡大防止 万が一の重大事故に対応するための対策 格納容器の水素爆発防止対策 放射性物質の放出抑制等
 さらに、自主的な安全性向上対策として、中央制御盤の取替え(アナログ式からディスプレイ〔タッチパネル〕や大型の表示装置での操作や監視ができるデジタル式に更新)や、免震事務棟(重大事故等の対応要員が待機等で使用する建物)の設置等も行っています。

●安全性向上対策の詳細については、こちらからもご覧いただけます。

事故が発生した場合の対応能力の向上について

 万が一の事故に備え、発電所構内に、速やかに対応できる要員100名が24時間常駐しており、加えて、事故発生から6時間以内に、28名以上の対応要員を召集する体制を構築しています。
 さらに、協力会社やプラントメーカ、建設会社による発電所支援により、合計700名以上が事故収束に注力することになっています。
 また、教育・訓練の充実・強化や防災訓練の実施により、事故時の対応能力の向上を図っています。
訓練の一例 高浜1、2号機については、中央制御盤をアナログ式からデジタル式に更新しましたが、約2年前から、同タイプのシミュレータを活用し、反復訓練等を実施するとともに、事故を想定した訓練を数多く実施しています。Q.安全対策のハード面(設備)を的確に運用するために、訓練や人材育成にどのように取り組んでいるのか。A.原子力発電所を安全・安定的に運転するため、運転員は、必要な知識・技量が身についていることを確認しています。また、当社施設の原子力研修センター等で万が一の事故を想定した訓練等を継続して実施しています。運転員以外の対応要員についても、力量の維持・向上のために、発電機、送水車など数多くの機器の操作訓練を繰り返し実施しています。また、発電所、原子力事業本部等と連携する総合的な防災訓練も実施し、万が一の場合に迅速かつ円滑に対応できるように取り組んでいます。※2019年度に高浜発電所で実施した訓練回数は約2,700回

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