一意専心~関西電力の安全DNA~
一人ひとりの「安全ヘの想い」
東海電力部 一海


まだ、若かった木曽電力所の作業長時代、真冬に山奥の通信設備(中継所)を調査することになりました。想定外の積雪に加え、携帯無線も故障により繋がらない状態となり、命の危機を感じたことを覚えています。その時には、安全を最優先で考え、調査を断念。猛吹雪の中なんとか下山することができたのですが、全く連絡ができずに帰還したため、「予備バッテリーをもっていくのは当たり前」など、安全への備えなどについて、上司にこっぴどく叱られてしまいました。
遭難を心配して捜索してくれた仲間には申し訳ないことをしましたが、上司が私のことを本当に心配して叱ってもらえていると感じられ、なんだか"うれしい気持ち"になりました。この経験から、安全に対する強い想いと、相手のことを想って叱る重要性を学びました。


当時の私を振り返ると、まさか自分が皆の"安全"を守る仕事で、先導役をするとは思ってもみませんでした。上司や先輩から受け継いだ"関電マンの魂"やさまざまな経験がそんな私を変えたと思うし、それを後輩へ受け継いでいく使命があると感じています。指導する相手は、自分の子供くらいの新入社員から、年上の年長者まで様々で、相手の人柄や立場などを踏まえ、臨機応変に対応しています。ただ、指導する上で私は、「本人はもとより、家族を不幸にしてはならない」という相手を思いやる気持ちをもって接することを一番に意識しています。

一海の「安全行動宣言」には、「仲間の家族を不幸な目にあわせないため、言うべきときには言う」と記されています。
毎日、何事もなく過ごせることが幸せだと考えています。本人のみならず、家族まで不幸な目に遭わせてはいけない。私も含め、人として生きるためには、家族の存在は大きく、家族のために働いているといっても過言ではないと思います。
当社がこれまで蓄積してきた事象の分析、先輩方の経験や反省。--こうした財産を活かし、これからも電力の安全・安定供給という"当たり前"を"当たり前"に支えるため、安全を最優先に作業に取り組んでいきます。
一海が所属するグループは着任以来、無災害記録を続けている。これからも一海は、いちずに、ひたむきに、安全を追求する。

一意専心 Contents List
関西電力の安全の原点
一人ひとりの「安全への想い」
- この決意を後輩たちに伝えていく責務がある
美浜発電所 阿部 - 自分のできる最善を、鉄の意志でやりぬく
高浜発電所 中島 - 細かな異常に注意を払い、巨大な設備を動かす
大飯発電所 峰 - 徹底した安全確認とチームワークが大切
野江電力所 有田 - 厳しい冬も、猛暑の夏も、気の抜けない毎日
黒部川電力システムセンター 丸山 - この操作が命を救うこともある、そう肝に銘じています
御坊発電所 赤松 - 自ら“マモルンジャー”となって高める、一人ひとりの安全意識
小浜営業所 根木 - 未来を見据え、"道なき道を切り拓く"
加須良川引水設備新設工事所 米井 - 動作一つひとつの意味を理解し、実践する
我孫子電力所 杉浦 - 急いでいるときこそチョット待て! 一度みんな集まって考えようや!
姫路第二発電所 保修課 山根 - 安全を守る。それは現場で働く仲間のため、その家族のため。
土木建築エンジニアリングセンター 永井 - 原子力安全統括という責務を胸に、世界最高水準の安全性確保を目指す
大飯発電所 原子力安全統括 佐藤 - 当たり前を当たり前に支えるために。~無災害への挑戦~
東海電力部 一海 - 廃止措置のパイオニアとして、無事故無災害での完遂を目指す
美浜発電所 機械工事グループ 増井 - 安全が最大の品質、土木建築のプロフェッショナルとして、原子力発電所の安全を支える
高浜発電所 副所長(土木建築) 阿部 - 「運転員が最後の砦」揺るぎない想いで、安全を支える”ひと”を育てる。
原子力研修センター(おおい) シミュレータ講師 市原