一意専心~関西電力の安全DNA~
一人ひとりの「安全ヘの想い」
姫路第二発電所 保修課 総括タービン係長 山根

そんな姫路第二発電所の統括タービン係長として、総勢23名のチームを率い、ユニット全8台のタービン設備の保守・保全に従事し、トラブルに直面しながらも、ひたむきにプラントの安全・安定運転に努めている山根の想いに迫ります。

急いでいるときこそチョット待て!
一度みんな集まって考えようや!
姫路第二発電所でも、平成22年より本格着工した、最新鋭のコンバインドサイクル発電方式への設備更新を、当初の予定より約7ヶ月前倒しで平成27年3月に完了させるなど、供給力確保に貢献してきました。
しかしながら、平成27年5月に、新設ユニットにトラブルが発生。3号機に端を発した蒸気タービンの不具合・損傷を解消するため、新設6ユニット全台を対象に分解点検および応急対策工事を行うこととなりました。

「約5年間かけて行ってきた設備更新がようやく完了したと安堵したのも束の間、新設ユニットの蒸気タービンにトラブルが発生し、現場が緊張感に包まれたのをよく覚えています。
これまでに色々な現場を経験してきましたが、ユニット6台分の同時作業は、もちろん初めての経験でした。タービンは非常に巨大な機器であり、姫路第二発電所のタービン建屋は、同時に2台分までの作業スペースしか確保されていませんでした。しかし、現場は電力需要が高まる夏本番までになんとしてでも運転を再開させなければならないという使命感で満ち溢れていました」

緊迫した雰囲気のもと、限られたスペースを多くの作業員が同時に動き回る作業フロア。この輻輳する現場を安全最優先でコントロールするために、山根は繰り返し同じことを述べてきました。

「私の安全に対するポリシーは「急がば回れ」です。発電所の設備にトラブルが発生し運転を停止する際には、一刻も早い復旧が求められます。しかし、そういった有事の際にこそ、焦る気持ちを抑え、落ち着いて作業を進めることが早期復旧への一番の近道となります。狭い視野や、冷静さを欠いた判断で事故が発生すれば、その対策にさらに時間を要するだけでなく、現場全体の士気も下がってしまうからです。
今回のように非常に多くの関係者が同時に作業を行う現場であればなおさらです。作業全体の進捗状況を把握・共有するとともに、各ユニットの作業が安全かつ最短で行える最適な工程を作るべく、どれだけ忙しい状況にあっても1日2回全体でのミーティングを行いました。そして「報・連・相」の徹底をお願いしました。ときには予期せぬアクシデントが発生することもありましたが、そのたびに一度立ち止まり、落ち着いて対処することを心掛けました。
このようなあらゆる関係者との綿密な連携が功を奏し、8月初旬までに5台のユニットが通常運転を再開。9月末に残る1台も無事に再開することができました。なにより嬉しかったのは、熱中症等も含め、無事故無災害で全ての工事を終えることができたことです」

“笑顔“はなによりの安全の源
山根の「私の安全行動宣言」には「笑顔で出勤、笑顔で帰宅」と記されています。
「部下はもとより、発電所の作業員みんなが毎日怪我なく笑顔で帰宅できることを願いながら、日頃の業務にあたっています。
私たちは機械屋ですから、機械や設備が壊れたとしても、部品を交換するなどして直すことができます。しかし、万が一、仲間に危害が及ぶと、取り返しのつかないことになるかもしれません。そのことを肝に銘じ、自分だけでなく仲間の安全も確保するべく、周囲の状況には十分に気を付けて作業を行うよう心掛けるとともに、後輩たちにもそのように指導しています。“機械“を守る“人“が無事故で笑顔で過ごせる職場をつくることが、ひいては電力の安全・安定供給につながっていると信じています」


「おはようございます!今日も一日ご安全に!」
山根の挨拶が今日も発電所の構内に響きます。
一意専心 Contents List
関西電力の安全の原点
一人ひとりの「安全への想い」
- この決意を後輩たちに伝えていく責務がある
美浜発電所 阿部 - 自分のできる最善を、鉄の意志でやりぬく
高浜発電所 中島 - 細かな異常に注意を払い、巨大な設備を動かす
大飯発電所 峰 - 徹底した安全確認とチームワークが大切
野江電力所 有田 - 厳しい冬も、猛暑の夏も、気の抜けない毎日
黒部川電力システムセンター 丸山 - この操作が命を救うこともある、そう肝に銘じています
御坊発電所 赤松 - 自ら“マモルンジャー”となって高める、一人ひとりの安全意識
小浜営業所 根木 - 未来を見据え、"道なき道を切り拓く"
加須良川引水設備新設工事所 米井 - 動作一つひとつの意味を理解し、実践する
我孫子電力所 杉浦 - 急いでいるときこそチョット待て! 一度みんな集まって考えようや!
姫路第二発電所 保修課 山根 - 安全を守る。それは現場で働く仲間のため、その家族のため。
土木建築エンジニアリングセンター 永井 - 原子力安全統括という責務を胸に、世界最高水準の安全性確保を目指す
大飯発電所 原子力安全統括 佐藤 - 当たり前を当たり前に支えるために。~無災害への挑戦~
東海電力部 一海 - 廃止措置のパイオニアとして、無事故無災害での完遂を目指す
美浜発電所 機械工事グループ 増井 - 安全が最大の品質、土木建築のプロフェッショナルとして、原子力発電所の安全を支える
高浜発電所 副所長(土木建築) 阿部 - 「運転員が最後の砦」揺るぎない想いで、安全を支える”ひと”を育てる。
原子力研修センター(おおい) シミュレータ講師 市原
安全の取組み
一意専心 Contents List
関西電力の安全の原点
一人ひとりの「安全への想い」
- この決意を後輩たちに伝えていく責務がある
美浜発電所 阿部 - 自分のできる最善を、鉄の意志でやりぬく
高浜発電所 中島 - 細かな異常に注意を払い、巨大な設備を動かす
大飯発電所 峰 - 徹底した安全確認とチームワークが大切
野江電力所 有田 - 厳しい冬も、猛暑の夏も、気の抜けない毎日
黒部川電力システムセンター 丸山 - この操作が命を救うこともある、そう肝に銘じています
御坊発電所 赤松 - 自ら“マモルンジャー”となって高める、一人ひとりの安全意識
小浜営業所 根木 - 未来を見据え、"道なき道を切り拓く"
加須良川引水設備新設工事所 米井 - 動作一つひとつの意味を理解し、実践する
我孫子電力所 杉浦 - 急いでいるときこそチョット待て! 一度みんな集まって考えようや!
姫路第二発電所 保修課 山根 - 安全を守る。それは現場で働く仲間のため、その家族のため。
土木建築エンジニアリングセンター 永井 - 原子力安全統括という責務を胸に、世界最高水準の安全性確保を目指す
大飯発電所 原子力安全統括 佐藤 - 当たり前を当たり前に支えるために。~無災害への挑戦~
東海電力部 一海 - 廃止措置のパイオニアとして、無事故無災害での完遂を目指す
美浜発電所 機械工事グループ 増井 - 安全が最大の品質、土木建築のプロフェッショナルとして、原子力発電所の安全を支える
高浜発電所 副所長(土木建築) 阿部 - 「運転員が最後の砦」揺るぎない想いで、安全を支える”ひと”を育てる。
原子力研修センター(おおい) シミュレータ講師 市原