エネルギー・環境教育



どうして地球のことを考えないといけないの?

「地球」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
さんさんと太陽の光がふりそそぎ、森にめぐまれた豊かな自然でしょうか。
生命の源として水をたたえた青く深く広がる海でしょうか。
きびしい日差しにさらされ、見わたすかぎり砂だらけの砂漠(さばく)でしょうか。
高いビルや工場がならび、自動車がたくさん走っているような都会でしょうか。
どれももちろん、地球の正しい姿です。地球にはさまざまな“顔”があるのです。
誰もが住みやすい地球をめざすには、地球の今を知っておく必要があります。
そして、「地球の今」について正しく理解するためには、「データで考える」ことも必要です。
たとえば、日本は長生きの国といわれますが、実はアフリカのある国の人にくらべて2倍も長生きだということを知っていますか?
たとえば、環境問題(かんきょうもんだい)でよく「二酸化炭素(にさんかたんそ)を減らそう」と言われますが、このまま行くと地球がどうなると予想されているか知っていますか。日本も多くの二酸化炭素を出している国の1つなのです。
環境問題といえば、自然を守ることも考えなければなりません。今、世界中で森がどんどん失われています。森は、私たち動物に必要な酸素(さんそ)を出してくれるほか、地盤(じばん)を固めて洪水をふせぐ、野生動物のすみかとなるなどの役割をもっています。
また、ホッキョクグマ、カバ、サイ、パンダ、ワシなどおなじみの野生動物は今、絶滅(ぜつめつ)が心配されています。このことも、彼らを狩ることで命をうばい、開発を進めることで住みかをうばってきた人間の活動と深い関わりがあります。