エネルギー・環境教育

磁石ってどんなもの?
磁石

磁石ってどんなもの?

磁石の性質をおさらいしましょう。
磁石は、鉄などをくっつけることができます。
N極とS極で引きつけあったり、同じ極同士で反発しあいます。
このように磁石がまわり磁石やの鉄と引き合ったり反発しあったりする力を「磁力(じりょく)」といいます。磁石のまわりには、磁力が働いています。その範囲のことを「磁界(じかい)」といいます。

磁界には決まった向きがあります。それは、棒磁石の場合、図のようにN極→S極へと向かう曲線で表すことができます。これを磁力線といいます。磁力線の形は、磁石にまわりに鉄の粉をまいてみると確かめることができます。 磁石の磁力線は、磁石の形によって異なっています。

ちなみに、棒磁石を糸にぶら下げると、N極はどちらを指すでしょうか。 北ですね。方位磁石の原理です。磁石はN極とS極が引き合うわけですが、では、この磁石のN極とS極をひっぱっているのはどんな磁石でしょうか。 そう、それは地球です。地球という大きな磁石が働いて、方位磁針を動かしているのです。

ネオジム磁石

いちばん強い磁石ってなに?

磁石のなかでも最も強いとされている磁石が「ネオジム磁石」です。磁石の材料には、鉄にアルミニウム、ニッケルをまぜたもの(アルニコ磁石)、酸化鉄(フェライト磁石)などがあるのですが、ネオジム磁石は、ネオジムというめずらしい金属を主成分にもつことからこの名が付けられています。
このネオジム磁石は、1982年に大阪の会社が開発した新しい磁石。日本は世界でも新しい磁石の開発にすぐれている国の一つです。
このように開発された磁石は、モーターなど機械の重要な部分を担う部品として利用されています。ネオジム磁石も、自動車、IT、家電、医療(いりょう)などさまざまな分野の電子器機に利用されています。 ネオジム磁石にも弱点はあります。それは、欠けやすい、熱に弱い、さびやすいといった性質です。