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越前若狭のふれあい 特別号 No.47 2020年3月31日現在

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当社の役職員が金品等を受け取っていた問題等のお詫び

 当社の役職員が、社外の関係者から金品等を受け取っていた問題等により、福井県の皆さまからの信頼を裏切り、多大なるご迷惑をおかけしていることについて、深くお詫び申し上げます。

 当社は、2020年3月に、第三者委員会から、今回の事案に係る事実関係、原因究明、再発防止の提言等を取りまとめた調査報告書を、また、経済産業省から、電気事業法に基づく業務改善命令を受領しました。当社は、報告書ならびに本命令を厳粛かつ真摯に受け止め、新たに設置した「経営刷新本部」において、再発防止策を取りまとめ、3月30日に業務改善計画を策定しました。今後、新たな経営体制のもとで、具体的な施策を決定のうえ確実に実行してまいります。

 業務改善計画においては、今後、再発防止に責任をもって取り組むにあたり、経営責任ならびに役職員の責任の所在の明確化を図っております。また、第三者委員会の調査報告書において、役員退任後の嘱託等の報酬について、正当性が認められないとのご指摘をいただきました。当社としては、このご指摘を厳粛かつ真摯に受け止め、支給済みの嘱託等報酬の全額回収を図ることとしました。今後、役員退任後の嘱託等の業務委嘱については、取締役会で決定することで、客観性を高め、再発防止に努めてまいります。

 当社は、「今回生まれ変わらなければ、明日の関西電力はない」という覚悟と、過去と決別し全く新しい関西電力を創生していくとの不退転の決意で、経営の刷新に取り組み、皆さまから信頼いただけるよう全力を尽くしてまいります。

 ※第27条第1項及び第27条の29

再発防止に向けた業務改善計画の主な内容

◎企業風土の変革

  • ●不退転の決意で改革を断行していくために、「常にユーザー目線で考え、行動し続けること」や「誠実で透明性の高い開かれた事業活動を継続していくこと」等を宣誓します
  • ●「ユーザー目線」でのコンプライアンス意識を醸成するために、コンプライアンス推進に係る基本方針等を網羅的に見直します
  • ●内向きの企業体質を是正するために、コンプライアンスに係るトレーニング・研修を強化し、コンプライアンスを重視する健全な組織風土の醸成に取り組みます

◎ガバナンス体制の再構築

  • ●執行と監督が明確に分離され、外部の客観的な視点を重視した実効的なガバナンス体制を構築し、取締役会の監督機能を強化するために、指名委員会等設置会社への移行を検討します
    また、取締役会の議長は、社外出身者の取締役会長が担います
  • ●原子力事業本部を健全なガバナンスの効いた組織にするために、コンプライアンスを所管する本部長代理を設置します
    また、監査機能を強化するために、常駐する監査特命役員を任命します

◎コンプライアンス機能の強化

  • ●コンプライアンスに係る監督機能を強化するために、社長等執行から独立した「コンプライアンス委員会」を新設します
  • ●コンプライアンスに係る推進機能を強化するために、執行側に「コンプライアンス推進室」を新設します
  • ●グループ全体のコンプライアンス機能の強化を図るために、「コンプライアンス委員会」と「コンプライアンス推進室」の双方が積極的に連携します

◎発注業務等の適切性と透明性の確保

  • ●工事の発注・契約等に係る牽制機能を強化するために、一部を除き契約権限を調達本部に移管します
  • ●工事の発注・契約手続き等の透明性を確保するために、外部の専門家等で構成される「調達等審査委員会」を新設します
  • ●競争発注を形骸化させないために、特定の個人や企業に対してのみ便益を供するような、工事の発注・契約等に係る事前情報提供等を禁止します

業務改善計画の詳細と今後の取組みの進捗状況を、当社ホームページでこ報告いたします。

業務改善計画を福井県にご報告しました

 3月31日、社長の森本が杉本福井県知事に、当社の役員等が金品等を受け取っていた問題についてお詫びを申し上げ、業務改善計画をご報告しました。
 知事からは、業務改善計画に対して、ガバナンス強化、工事発注の透明性の確保、地域共生の観点等からご要請をいただきました。
 今後、福井県の皆さまからの信頼を再びいただけるよう取り組んでまいります。

杉本知事(右)に報告する社長の森本(左)
杉本知事(右)に報告する社長の森本(左)

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