事業所・関連施設
原子力事業本部
若狭トピックス
①原子炉設置変更許可
原子炉設備に係る基本設計および体制の整備等の基本方針の変更について、安全性に問題のないことを原子力規制委員会に審査していただくための申請。
②工事計画認可
原子炉設置変更許可申請書に記載された基本設計に従ってなされた原子炉施設の詳細設計について技術基準を満足していることを原子力規制委員会に審査していただくための申請。
③保安規定変更認可
運転管理、手順、体制等の原子炉施設の運用に関する事項を規定した保安規定の変更について、原子炉等による災害の防止上十分であることを原子力規制委員会に審査していただくための申請。
④運転期間延長認可
原子炉等規制法で、原子炉を運転することができる期間を40年としていますが、その満了に際し、1回に限り20年を上限として運転期間を延長するための申請。(運転期間満了日までに認可を受けることが法的に定められている)
【各発電所の申請状況等】
美浜発電所
3号機:①②③④について申請中です。
①について平成28年8月3日審査書案が出されました。
法的期限までの認可に向けて審査対応を行っています。
(平成28年11月30日までに①②④の許認可が必要です)
高浜発電所
1、2号機:①②④について許認可をいただきました。
今後、新規制基準への対応工事等を進めていきます。
3、4号機:①②③について許認可をいただきました。
大津地方裁判所による高浜3、4号機の運転差止めを認める仮処分決定等により停止しています。
大飯発電所
1、2号機:①②③について申請準備中です。
3、4号機:①②③について申請中です。
審査は最終段階にきていますが、美浜3号機と同じチームで審査が行われているため、法的期限のある美浜3号機が優先的に進められており、許可されるまでに至っていません。
当社は引き続き原子炉設置変更許可申請、工事計画認可申請および運転期間延長認可申請等の審査に真摯かつ的確、迅速に対応してまいります。
第10回原子力安全検証委員会
当社は、平成28年5月30日に第10回原子力安全検証委員会※1(委員長・渡邉一弘氏〔弁護士〕)を開催しました。
今回「美浜発電所3号機事故の再発防止対策の発展的な整理状況および再発防止対策の実施状況」「原子力発電の安全性向上に向けた自主的かつ継続的な取組みのさらなる充実(ロードマップ※2)の進捗状況」について、審議していただきました。
当社は、引き続き社外有識者からの助言をいただきながら、規制の枠組みにとどまらず、自主的かつ継続的な安全性向上への取組みを着実に進めてまいります。
平成27年度活動に対する審議結果(第9回・第10回原子力安全検証委員会)
【美浜発電所3号機事故の再発防止対策の発展的な整理状況および取組状況】
●監査対象とした再発防止対策で、さらなる改善の観点で改善要望はあるものの、自律的な改善が実施されていることを確認した。
●事故の反省・教訓を忘れないための有効な取組みが実施されていることを確認した。
●美浜発電所3号機事故再発防止対策とロードマップとの関連整理についても検討されていた。
【ロードマップの詳細計画の整備状況および進捗状況、ならびに社達の理念を踏まえた具体的な実施状況】
(1)安全文化醸成活動の詳細計画の整備状況および進捗状況
●ロードマップの詳細計画が整備され、それに従って進捗していた。また、年度の評価が実施され、次年度の改善が検討されていた。
●「原子力発電の安全性向上への決意(以下、「決意」※3という)」のさらなる浸透が必要であるものの、「決意」に基づく取組みが具体的に実施され、安全文化評価において、評価され、「決意」に基づく取組みに関する課題・気がかりはなかった。
(2)自主的・継続的な安全性向上への詳細計画の整備状況および進捗状況
●ロードマップの詳細計画が整備され、さらなる安全性向上に向けた取組み、ならびにその実効性を確保するための活動を適切に実施し、継続的な評価・改善に努めていた。
※1 原子力安全検証委員会…「美浜発電所3号機事故再発防止対策」「原子力発電の自主的・継続的な安全への取組み」「安全文化醸成活動」について検証・助言をいただくための社外有識者を主体とした組織
※2 ロードマップ…「原子力発電の安全性向上に向けた自主的かつ継続的な取組みのさらなる充実」のことであり、平成27年下期の進捗状況については、こちらに掲載しています。
※3 決意…社達「原子力発電の安全性向上への決意」を指す。
原子力安全検証委員会の審議結果、ご意見の詳細は、下記ページをご覧ください。
(http://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/nuclear_power/m3jiko/c_anzen/)