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原子力事業本部
若狭トピックス
当社は本年2月10日、福井県、美浜町と「原子力発電所周辺環境の安全確保等に関する協定書」について、廃止措置計画の事前連絡に関する項目および廃止措置に関する記載を追加し、改定しました。
また、同日、廃止措置に係る特有の課題に適切に対処するため、廃止措置に伴う安全対策、環境保全対策および地域振興対策などの対応を記載した、「原子力発電所の廃止措置等に関する協定書」を福井県、美浜町と新たに締結しました。
報告等 | 廃止措置の状況について定期的に報告します。 |
安全対策 | 放射性廃棄物の発生量を減らし、汚染の除去、拡散または漏えい防止等の安全対策を実施するとともに、計画的な搬出等適切な処理を行います。 |
環境保全対策 | 大気、土壌、水質などの公害防止に適切な措置を実施します。 |
地域振興対策 | 廃止措置に関する研究開発、人材育成および企業、研究機関などの立地や誘致に努め、工事に関する具体的な計画を公表し、地元企業の雇用促進に努めます。 |
住民への理解活動 | 廃止措置の実施状況、安全対策、環境保全対策などについて、継続的な広報活動を行います。 |
当社は本年2月12日、美浜発電所1、2号機の廃止措置計画認可申請書を原子力規制委員会に提出しました。
美浜1、2号機の廃止を決定以降、安全かつ着実に廃止措置を進めるために、平成27年6月25日に廃止措置技術センターを発足し、今般、今後30年で実施していく廃止措置計画を策定し、申請を行ったものです。
廃止措置とはどんなもの?
運転を終了した原子力発電所を、解体撤去し、廃棄物の処理・処分などを行います。実施にあたっては、廃止措置を安全かつ確実に行うための計画(廃止措置計画)について法律に基づき国(原子力規制委員会)に申請し、認可を受け実施していきます。
廃止措置はどのように進めるの?
美浜1、2号機は、平成57年度までの30年の全体工程を大きく4つの段階に区分し、段階的に進めていく計画としています。
廃止措置に伴い発生する廃棄物はどう処理・処分するの?
廃止措置に伴い発生する廃棄物を放射性廃棄物とそれ以外の廃棄物に分別し、放射能レベルに応じて適切に処理・処分します。
廃止措置の実績はあるの?
日本国内では、茨城県東海村において、日本原子力研究所(現日本原子力研究開発機構)のJPDRという原子炉1基の廃止措置が完了しています。
〈廃止措置の詳しい内容については次ページで紹介します〉