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若狭トピックス

越前若狭のふれあい 特別号 NO.31 2015年3月25日現在

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美浜発電所1、2号機の廃炉を決定しました

廃炉について説明する八木社長(左)と西川福井県知事(右)
廃炉について説明する八木社長(左)と西川福井県知事(右)

 当社は、平成27年3月17日、美浜発電所1、2号機の廃炉について決定し、八木社長が西川福井県知事へご報告いたしました。
 美浜発電所1、2号機については、これまで、新規制基準への適合のために必要な各種対策の具体的な方法について検討を行ってまいりました。その結果、
 1供給力確保の観点
 2各種安全対策工事の技術的成立性
 3工事費用
 4運転可能期間
 53月13日に導入された廃炉を円滑に進めるための会計関連制度
などを総合的に勘案し、廃炉にすることを決定したものです。
 本決定に伴い、「電気事業法に基づく電気工作物変更の届出(廃止予定日平成27年4月27日)」、「電気事業会計規則に基づく原子力廃止関連仮勘定承認申請」を同日提出しました。
 今後、廃止措置に関する具体的な検討および必要書類を作成し、準備が整い次第、「原子炉等規制法に基づく廃止措置計画認可申請」を提出する予定です。なお、具体的な廃止措置を進めるに当たっては、安全最優先で進めていくとともに福井県や美浜町をはじめ、社会の皆さまへの丁寧な説明を尽くしてまいりたいと考えております。

福井県へのご報告内容

【廃炉に伴う地域経済への影響】
  • ○廃炉の工事を進めるに当たっては、積極的に地元企業を活用することとし、これまでと同等以上の地元発注および地元雇用を確保します。
  • ○美浜発電所1、2号機を加圧水型原子炉の廃止措置研究のパイオニアとして活用することとし、地元企業や大学、若狭湾エネルギー研究センターとも十分連携を図りながら廃炉研究を進めてまいります。
【使用済燃料の中間貯蔵施設の福井県外立地に向けた取組み】
  • ○従来からの取組みに加え、電気事業者間の共同・連携による事業推進等、さまざまな可能性を検討し、福井県外への使用済燃料の搬出に向けた具体的な目標時期を早期に示せるよう、最大限努力してまいります。
  • ○昨年12月に国の原子力小委員会の中間整理において「国も積極的に関与して、具体的な取組みを進める」との考え方が示されたところであり、事業が早期に具体化できるよう、他の事業者とも連携して国に要請してまいります。
【廃止措置に伴う放射性廃棄物の処理】
  • ○現在、国により進められている比較的放射能濃度が高い廃棄物埋設に関する規制基準の制定に向け積極的に協力するとともに、電気事業者間で連携し、制度の早期整備や処分地の確保等に関する国の関与、支援を引き続き要請してまいります。

美浜1、2号機へのこれまでのご理解とご支援に感謝

 美浜発電所1号機の営業運転開始以来、44年間にわたり、ご理解、ご支援をいただきありがとうございました。立地地域の皆さまに支えられ、美浜発電所1、2号機は、延べ17,469日間発電し、約1,713億kWhの電気をお客さまにお届けすることができました。今後は加圧水型原子炉の廃止措置研究のパイオニアとして活用していきます。

浜発電所1号機は、国内初の商業用加圧水型軽水炉の原子力発電所。出力1万kWの「原子の灯」を大阪万博会場に試送電(昭和45年〔1970〕8月8日)
美浜発電所1号機は、国内初の商業用加圧水型軽水炉の原子力発電所。
出力1万kWの「原子の灯」を大阪万博会場に試送電(昭和45年〔1970〕8月8日)

美浜発電所1、2号機の発電実績
美浜発電所1、2号機の発電実績の表

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