事業所・関連施設
原子力事業本部
若狭トピックス
当社は、平成25年11月8日、大飯発電所3、4号機の更なる安全性・信頼性向上のための対策(平成25年9月末時点)の実施状況を経済産業大臣に報告※しました。旧原子力安全・保安院が東京電力福島第一原子力発電所事故の技術的知見に関する国の審議会での議論を踏まえて取りまとめた30の安全対策については、今回新たに1項目の対策が完了しました。
- ※平成24年4月に国が策定した「原子力発電所の再起動にあたっての安全性に関する判断基準」に基づき、当社が経済産業大臣に報告した「大飯発電所3、4号機の更なる安全性・信頼性向上のための対策の実施計画」の実施状況について、四半期毎に報告している。なお、今後は、原子力規制委員会による新規制基準へ適合させた上で運転を行うこととしているため、本報告は今回をもって最終となる。
第5回原子力安全検証委員会
当社は、平成25年12月9日に第5回原子力安全検証委員会※(委員長・渡邉一弘氏〔弁護士〕)を開催しました。
今回は、主に「安全文化醸成活動の実施状況」、「原子力発電の自主的・継続的な安全への取組み状況」について審議を行いました。審議の結果、「安全文化醸成活動については、平成25年度の中間状況確認を実施し、重点施策は計画どおり進捗していた」、「原子力発電の自主的・継続的な安全への取組みについては、平成25年7月の新規制基準の施行後に追加された対策も含め、計画に基づき着実に実施している」等の評価をいただきました。
当社は、今後も引き続き、原子力発電の信頼を回復するため、社外有識者からご助言をいただきながら、世界最高水準の安全性の向上に向けた取組みを着実に進めてまいります。
- ※原子力安全検証委員会…「美浜発電所3号機事故再発防止対策」、「安全文化醸成活動」、「原子力発電の 自主的・継続的な安全への取組み」について検証・助言をいただくための社外有識者を主体とした組織
主な審議結果
【安全文化醸成活動の実施状況】
● | 平成25年度安全文化醸成活動の中間状況確認を実施し、重点施策は計画どおり進捗していることを確認した。特に、協力会社との意思疎通の強化を図る活動については、活動上の悩みがあるものの、各発電所で関係強化など新たな取組みも加えて工夫もしていたことを確認した。 |
● | 安全文化評価の枠組みについては、福島第一原子力発電所の事故報告書等からの教訓を反映した後も、さらに新規制基準の施行やプラント長期停止といった状況の変化を踏まえ、見直しが実施されていた。 |
● | 今後、関西電力は、誰のための安全文化か、そして枠組みを見直した意味を理解し、平成25年度安全文化評価を適切に実施しているか、本委員会は引き続き確認していく。 |
【原子力発電の自主的・継続的な安全への取組み状況】
● | 安全性・信頼性向上のための対策は、本年7月の新規制基準の施行後に追加された対策も含め、計画に基づき着実に実施している。さらに、安全対策の実効性を高めるために、過酷な条件を想定した多種多様な訓練等により、評価・改善を図る活動が実施されていた。 |
● | 本年11月には、検証委員が美浜発電所を視察し、その取組み状況を確認した。 |
● | 今後とも、関西電力が新規制基準の要求にとどまることなく、更なる安全への取組みを継続的に実施しているか、特に最新知見を取り入れた自主的取組みの進捗状況についても、本委員会は引き続き検証していく。 |
原子力安全検証委員会の審議結果、ご意見の詳細は、当社ホームページをご覧ください。
(http://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/nuclear_power/m3jiko/c_anzen/)