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若狭トピックス

越前若狭のふれあい 特別号 NO.23 2013年7月22日現在

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平成25年度福井県原子力防災総合訓練に参加しました若狭湾沖で発生した地震による美浜発電所の全交流電源喪失を想定した訓練を実施

 平成25年6月16日、福井県、美浜町、敦賀市の主催による「平成25年度福井県原子力防災総合訓練」が実施され、当社は、福井県からの要請を受けこの訓練に参加・協力するとともに、緊急時対応能力の向上等を目的に当社内で年1回実施している「平成25年度原子力総合防災訓練」とあわせて実施しました。
 今回の訓練は、若狭湾沖で地震が発生し、美浜発電所の全交流電源が喪失したことにより原子炉の冷却ができなくなった事象を想定し、県内の関係防災機関をはじめ原子力規制委員会、消防庁、海上保安庁、自衛隊等約120機関、約1,500人が参加して行われました。
 訓練では、八木社長が原子力事業本部で指揮を執るとともに、TV会議を通じて本店や関係支店・支社と情報共有を行い、全社をあげて事態収束のために実施すべき対応等を確認しました。このほか、関係自治体等への通報訓練、美浜原子力防災センター等への要員派遣、立入制限区域を想定した作業員の汚染検査等の現地支援拠点運営訓練、日本原子力発電株式会社原子力緊急事態支援センターと連携した遠隔操作ロボットの操作訓練など、今年3月に見直した「原子力事業者防災業務計画」に基づき必要な対応手順等を確認しました。
 当社は、今回実施した訓練の評価を行い、その評価に基づく改善や対策を確実に実施することで、原子力防災対策の一層の充実を図ってまいります。

【主な訓練概要】

主な訓練概要

高浜発電所3号機用MOX燃料のフランスからの海上輸送を終了しました

 当社は、平成25年6月27日、高浜発電所3号機のプルサーマル※1計画で使用するMOX燃料※2 20体について、フランスからの海上輸送を終え、同発電所への受け入れを完了しました。
 資源の乏しいわが国においてプルサーマルの推進は重要であり、当社においても、平成22年12月から平成24年2月まで高浜発電所3号機でプルサーマルによる発電を安全に行ってまいりました。
 今回のMOX燃料の輸送は、平成23年の春にフランスから輸送する予定で準備を進めていましたが、平成23年3月の東日本大震災の影響により輸送を延期し、その後、平成24年秋より国とともに調整した結果、MOX燃料を輸送できる見通しが得られたことから実施しました。
 当社は、今後も地元をはじめとする皆さまのご理解をいただきながら、安全を最優先に、プルサーマル計画を進めてまいりたいと考えています。

MOX燃料輸送船からMOX燃料輸送容器を陸揚げ
MOX燃料輸送船からMOX燃料輸送容器を陸揚げ

トレーラーに載せてキャスク保管庫に運搬
トレーラーに載せてキャスク保管庫に運搬

※1プルサーマル…原子力発電所で使い終わったウラン燃料の中には、発電の際にできたプルトニウムと、再利用できるウランが約95%残っており、再処理で取り出したプルトニウムをMOX燃料として原子力発電所(軽水炉)で再利用すること

※2MOX(Mixed Oxide:ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料…ウランとプルトニウムを酸化物の形で混合した燃料

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