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原子力事業本部
若狭トピックス
平成25年7月3日、当社は、原子力規制委員会より「大飯発電所3、4号機について新規制基準※に照らして現状を評価した結果、6月末時点の施設及び運用状況において、直ちに安全上重大な問題が生じるものではないと判断する。ただし、既に指摘したように、新規制基準施行後審査においては対応すべき課題があり、これらに対し適切に対策を講じることが必要である」との評価をいただきました。
これは、運転中の大飯発電所3、4号機について、新規制基準を踏まえた現状評価を行うとの原子力規制委員会の方針に基づき、当社から原子力規制委員会へ、4月18日に適合性確認結果、5月16日と6月5日には適合性確認の追加報告を提出しており、原子力規制委員会が7月3日、その現状評価の結果をまとめられたものです。
この評価により、当社は大飯発電所3、4号機について、9月に開始を予定している次回定期検査まで運転を継続する予定です。
当社は、今後も引き続き安全・安定運転に全力で取り組むとともに、原子力規制委員会の評価会合等でのご指摘について、速やかに対策を実施し、また規制の枠組みにとどまることなく、世界最高水準の安全性を目指して、自主的かつ継続的に原子力発電所の安全性・信頼性の向上に全力で取り組んでまいります。
- ※ 新規制基準…原子力規制委員会が東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて改正された核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律(原子炉等規制法)に基づき、同事故の教訓や最新の技術的知見、I AEA等の国際機関の定める安全基準を含む海外の規制動向等を踏まえた原子力発電施設に係る新たな規制を導入するため策定したもの
大飯発電所3、4号機の新規制基準へ対応した主な追加対策
適合性確認結果の提出時点において平成25年6月末までに完了するとしていた安全性向上対策は、全て完了しました
平成25年 | 3月19日 | 原子力規制委員会が新規制基準施行に向けた基本的な方針を決定 | ![]() 6月15日原子力規制委員会による現地調査 |
3月25日 | 原子力規制庁は当社に新規制基準に対する大飯発電所3、4号機の適合状況を報告するよう要請 | ||
4月17日 | 原子力規制委員会が大飯発電所3、4号機の現状評価の進め方を決定 | ||
4月18日 | 大飯発電所3、4号機の新規制基準への適合性確認結果を原子力規制委員会に提出 | ||
5月16日 | 重大事故対策に係る手順書体系、火山影響評価等の追加報告を原子力規制委員会に提出 | ||
6月5日 | 熊川断層評価、地震以外の要因による津波評価、竜巻影響評価、内部溢水影響評価、内部火災影響評価等の追加報告を原子力規制委員会に提出 | ||
6月15日 | 原子力規制委員会による大飯発電所現地調査実施 | ||
7月1日 | 6月末までに実施するとしていた安全性向上対策が、全て完了したことを公表 | ||
7月3日 | 原子力規制委員会が「運転中の大飯発電所3、4号機は直ちに安全上重大な問題が生じるものではない」と評価 *4月19日以降、原子力規制委員会で合計14回の評価会合を開催し、大飯発電所3、4号機の現状を審査 |