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越前若狭のふれあい 特別号 NO.20 2013年1月25日現在

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大飯発電所敷地内破砕帯調査の状況をお知らせします
原子力規制委員会による現地調査で「地層のずれ」は地すべりによるものと説明

 当社は、原子力安全・保安院から平成24年7月18日に大飯発電所敷地内破砕帯の調査のご指示を受け、8月6日から破砕帯 の活動性等の調査・評価を実施しています。10月31日には中間報告を原子力規制委員会に報告し、11月7日の原子力規制委員会の有識者会合での審議により追加調査のご指示を受け、引き続き調査を実施しています。
 また、12月28、29日には原子力規制委員会の有識者による2回目の現地調査を受け、当社は、12月27日までの調査データをもとに、台場浜トレンチ※1で確認した「地層のずれ」は小規模な地すべりであること、F−6破砕帯※2は活断層ではないとする当社のこれまでの評価を覆すような結果は出ていないことを説明しました。
 原子力規制委員会は、今回の現地調査結果を踏まえて、平成25年1月16日に有識者会合を行い、会合では有識者の中からも、当社の評価を認める見解も示されましたが、結論には至らず、今後も引き続き審議されることになりました。

原子力規制委員会による現地調査(2回目)での当社の説明
地層のずれは、断層活動ではなく地すべりによるものと評価

原子力規制委員会による2回目の現地調査
原子力規制委員会による2回目の現地調査

 当社は、12月28、29日の原子力規制委員会による2回目の現地調査の中で、12月27日までの調査データをもとに以下のとおり説明しました。

  • ○台場浜トレンチ内に見える地層のずれは、すべり面の分布形状等から断層活動によるものではなく、地すべりによるものである。(図2参照)
  • ○山頂トレンチの追加掘削の結果、F−6破砕帯には活断層で一般的に見られる直線的でシャープなせん断面が見られない。
  • ○山頂トレンチで確認したF−6破砕帯は、その北側のボーリングで延長が確認できないことから、ボーリング地点より北側 には延伸していないと判断している。
今後の対応

 原子力規制委員会からのご指示に基づき、既往トレンチ南側で掘削する予定である新規トレンチの規模等を判断するために、現 在、ボーリング調査を行っています。
 当社は、今後も引き続き、大飯発電所敷地内破砕帯の追加調査を計画通りに実施し、F−6破砕帯が活断層ではないことを説明 してまいります。

【図1】大飯発電所調査位置図

【図2】台場浜トレンチ付近調査位置図

【これまでの調査の状況(図1参照)】
■平成24年10月31日の中間報告(11月2日の現地調査のデータを含む)では、F−6破砕帯の活動を示唆するものはないと評価しました。
  • ○F−6破砕帯は、1、2号炉背面斜面(北側)付近より北、陀羅山(だらやま)トンネルより南には延伸していないと判断しています。
  • ○中間報告時点では、F−6破砕帯について後期更新世以降(約12〜13万年前以降)の活動を示唆するものはないと判断しています。
■11月7日の原子力規制委員会の有識者会合の審議により、結論付けるには情報が不足しているとして追加調査のご指示を受けました。
《有識者会合での当社の説明》
  • ・台場浜トレンチ内に見える「地層のずれ」は、ボーリング調査等の結果、小規模な地すべりの末端であると判断しています。
  • ・台場浜トレンチで確認した破砕帯と山頂トレンチで確認したF−6破砕帯は、ボーリング調査の結果、別々の破砕帯であると判断しています。
  • ・F−6破砕帯のブロックサンプリング試料を分析した結果、F−6破砕帯については活断層ではないと判断しています。
■11月22日に原子力規制委員会に追加調査計画を提出し、調査に着手しました。
  • ※1 トレンチ調査…敷地内にトレンチ(溝)を掘り、破砕帯を覆って堆積している地層の変位等を実際に目視で確認する調査
  • ※2 F−6破砕帯…大飯発電所1、2号機と3、4号機の間の地下をほぼ南北に走っている破砕帯。破砕帯とは、主に断層活動により、断層沿いの岩盤が砕かれて礫(れき)状になった部分
  • ※3 地表踏査…現地を歩いて目視で地質の状況を直接確認する調査
  • ※4 群列ボーリング調査…複数のボーリングにより、地層の状況を連続的に確認する調査

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