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越前若狭のふれあい 特別号 NO.19 2012年12月3日現在

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「第2回原子力安全検証委員会」を開催しました
当社原子力発電の自主的・継続的な安全への取組み状況を中心に審議

第2回原子力安全検証委員会
第2回原子力安全検証委員会

 当社は、平成24年10月29日に第2回原子力安全検証委員会を開催しました。今回は、「美浜発電所3号機事故の再発防止対策の実施状況」、「原子力発電の自主的・継続的な安全への取組み状況」、「安全文化醸成活動の中間状況確認」について審議を行いました。

原子力安全検証委員会…「美浜発電所3号機事故再発防止対策」、「安全文化醸成活動」に加え、社長の決意表 明である「原子力発電の自主的・継続的な安全への取組み」についても確認・助言を行うための組織。平成24 年5月18日に開催した「第18回原子力保全改革検証委員会」での審議において、これまでの「原子力保全改 革検証委員会」から「原子力安全検証委員会」へ名称を変更しました。

主な審議結果
【原子力発電の自主的・継続的な安全への取組み状況】
「大飯発電所3、4号機における更なる安全性・信頼性向上のための対策」を着実に実施している
  • 関西電力は、「原子力発電の自主的・継続的な安全への取組み」の推進体制を構築し、平成24年4月に策定した「大飯発電所3、4号機における更なる安全性・信頼性向上のための対策」を着実に実施していた。
  • 公表された4件の福島第一原子力発電所の事故報告書から指摘事項を抽出・検討し、これまでの安全対策に加えて、さらに「シビアアクシデント対策プロジェクトチームの設置」などの対策の実施に取り組んでいた。
  • 今後も関西電力は、世界最高水準の安全性を目指し、事故報告書等からの知見や国内外の最新技術情報を積極的に収集し、自主的・継続的に原子力発電の安全性の向上に努めていくことにしており、その取組み状況を本委員会は引き続き確認していく。
《委員からの主な意見》
  • 事業や立場の違う他者に学ぶという姿勢も世界最高水準を目指す上では必要ではないか。
  • 世界最高水準の安全性を目指した取組みにおいて、「原子力安全システム全体を俯瞰できる人材」、「大災害時に的確な統率能力 を発揮できる人材」の育成は、今回の福島第一原子力発電所の事故からの教訓として重要だと思う。
  • 会計の世界では、国際標準があり、これを踏まえた国内基準に基づき公認会計士が監査している。原子力発電も今後進めていくためには、日本の規制を満足するだけではなく、世界の基準に基づいたIAEA(国際原子力機関)の監査などにより、日本の原子力発電も国際基準レベルになっていることを示すことが重要である。
【安全文化醸成活動の中間状況確認】
「プラント安全」、「労働安全」、「コンプライアンス」の活動結果に特段の問題は見受けられなかった
  • 関西電力の平成24年度安全文化醸成活動の中間状況の確認では、「プラント安全」、「労働安全」、「コンプライアンス」の結果について特段の 問題は見受けられなかった。
  • 平成24年度初めに策定した重点施策は、概ね計画どおり進捗していた。さらに、原子力を取り巻く環境変化を踏まえ懸念される現場技術力の分析・検討や協力会社への支援などの施策を進めることにしている。
  • 安全文化評価の枠組みに、公表された福島第一原子力発電所の事故報告書等からの教訓を取り入れる活動が継続されている。関西電力は、引き続き事故報告書における指摘事項に加え、背景要因まで深掘りし、教訓を抽出するとしており、その活動を本委員会でも確認していく。
《委員からの主な意見》
  • プラントが長期にわたり停止している状況の中で、協力会社も含めた形で技術力を維持していくことは大切な視点と思う。
  • マナー教育にはまだまだ改善の余地があるように感じる。たとえば個人の振る舞いをビデオに撮って、その人自身にそれを見せて、悪い点を改善させるとか、いろいろなアプローチがあると思う。また、レクリエーションのようなコミュニケーションを図る企画も含め、マナー向上活動が、ねらいに対して効果をあげているか否かについても、しっかり評価してほしい。

原子力安全検証委員会の審議結果、ご意見の詳細は、当社ホームページをご覧ください。
http://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/nuclear_power/m3jiko/c_anzen/)

原子力発電所緊急対応用ロボットの遠隔操作訓練が始まりました
万が一の事故発生時に多様かつ高度な災害対応が可能な体制づくりに向けて

 電気事業連合会では、福島第一原子力発電所事故の教訓を踏まえ、万が一、事故が発生し高放射線環境となった場合でも、多様かつ高度な災害対応が可能な「原子力緊急事態支援組織」を平成27年度中に整備することとしており、平成24年度中には日本原子力発電株式会社が主体となって、電力各社のロボット操作要員の継続的な訓練やロボット等の資機材を集中管理する専任チームを整備する予定です。
 この枠組みの一環として、平成24年11月13日と14日、遠隔操作可能なロボットを用いて現場偵察やがれきの除去などを行う要員の養成を目的とした訓練が敦賀市の日本原子力発電株式会社敦賀総合研修センターで行われ、当社美浜発電所の所員7名が訓練を受講しました。訓練では、日本原子力発電株式会社の講師からロボットの操作方法等を学んだ後、実際にパソコン画面を見ながらハンドコントローラーを用いて、障害物の乗り越え、階段昇降、搭載されたカメラで圧力計の指示を読み取るなどの遠隔操作を行いました。
 本訓練については、今後、高浜・大飯発電所の所員も順次参加する予定であり、当社はこのような取組みを通じて、原子力発電所の更なる安全性・信頼性の向上に全力で取り組んでまいります。

ロボット操作の概要

ロボットの階段昇降の様子
ロボットの階段昇降の様子

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