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原子力事業本部
若狭トピックス
高浜発電所周辺斜面については、
地震による原子力施設の安全機能に影響を及ぼす崩壊は起こさないことを確認
当社は、平成23年11月11日に原子力安全・保安院から東北地方太平洋沖地震の知見等を踏まえた原子力施設への地震動及び津波の影響に関する安全性評価の実施についてご指示を受け、評価作業を行ってきました。このたび、高浜発電所における周辺斜面の安定性評価の結果を取りまとめ、平成24年6月21日、原子力安全・保安院に報告しました。
*大飯発電所ならびに美浜発電所における周辺斜面の安定性評価結果については、大飯発電所は平成24年2月29日に、美浜発電所は 平成24年3月30日に原子力安全・保安院に報告済みです。
- 1.評価方法
- 周辺斜面が崩れ落ちた際の原子力施設への影響の大きさ等を考慮し、高浜発電所1、2号機背後斜面(A)と3、4号機背後斜面(B)の2箇所の評価を行いました。
それぞれの斜面ですべり面を想定し、原子力発電所の周辺で起きると想定される最も大きな地震による揺れ(基準地震動550ガル)に対する各斜面の安定性について、「想定すべり面でのすべり安全率」等に着目して、原子力発電所耐震設計技術指針(JEAG 4601-2008)※14の評価基準値を上回るかどうかの確認を行いました。
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※14 原子力発電所耐震設計技術指針(JEAG 4601-2008)… 原子力発電所の耐震設計に関する事項のうち、基準地震動、地質、地盤調査、基礎地盤及び周辺斜面の安定性評価等に関する事項をまとめた指針
- 2.評価結果
- 高浜発電所周辺斜面については、原子力発電所の周辺で起きると想定される最も大きな地震による揺れ(基準 地震動550ガル)に対して、原子力施設の安全機能に影響を及ぼすような崩壊は起こさないことが確認できました。
- 3.今後の対応
- ○高浜発電所の安定性評価結果については、国の審議会において審議いただく予定です。
○耐震裕度の更なる向上のため、3、4号機側背後斜面の山頂部において対策工事を実施する予定です。