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若狭トピックス

越前若狭のふれあい 特別号 NO.16 2012年7月30日現在

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大飯発電所3、4号機が再稼動しました 国、福井県、おおい町、ならびに各自治体の皆さまに心から御礼を申し上げます

 当社大飯発電所3号機は、国による特別な監視体制のもと、平成24年6月16日から、再稼動に向けての作業や点検等を開始し、諸検査※1 を経て、7月1日に原子炉を起動※2 し、7月2日に臨界※3に達しました。その後は、諸試験を実施し、7月5日より発電を開始※4、7月9日に定格熱出力一定運転(フル稼動)※5を開始しました。また、大飯発電所4号機についても、3号機に続き、6月21日に、再稼動に向けての作業や点検等を開始し、諸検査を経て、7月18日に原子炉を起動し、7月19日に臨界に達しました。その後は、諸試験を実施し、7月21日より発電を開始、7月25日に定格熱出力一定運転(フル稼動)を開始しました。
 今回の再稼動にあたり、一方ならぬご理解とご尽力を賜りました国、福井県、おおい町、ならびに各自治体の皆さまに、心から御礼を申し上げます。大飯発電所3、4号機については、引き続き、安全を最優先に細心の注意で、運転・保全に万全を期し、安全・安定運転に全力で取り組んでまいります。
 エネルギー自給率が4%と極めて低いわが国にとって、海外から輸入する化石燃料に過度に依存しないエネルギーミックスが重要であり、原子力は安全確保を大前提に、「エネルギーセキュリティ」や「地球温暖化問題への対応」、「経済性」の観点から、大変重要な電源であります。
 今後も、平成24年4月9日に国に報告した「更なる安全性・信頼性向上のための対策の実施計画」に着実に取り組むとともに、国の規制の枠組みにとらわれることなく、安全性向上のための必要な対策を自主的かつ継続的に実施してまいります。
 当社としては、原子力について「安全の取組みに終わりはない」ことを肝に銘じ、あらゆる経営資源を投入し、徹底的な安全対策を行うことで、世界最高水準の安全性を確保すべく努力してまいります。
 あわせて、広域的な停電や計画停電を回避し、電力の安全・安定供給ができるよう、引き続き、供給力確保に全力を尽くすとともに、当社グループの総力を挙げて、電力の需給安定に向けた取組みを推進してまいります。

国による特別な監視体制(福井県大飯原子力防災センター)
国による特別な監視体制(福井県大飯原子力防災センター)

7月5日、発電を開始した3号機の発電機
7月5日、発電を開始した3号機の発電機

7月9日、3号機のフル稼動を開始
7月9日、3号機のフル稼動を開始

7月25日、特別な監視体制の責任者である牧野経済産業副大臣(左から3人目)に4号機のフル稼動開始を報告
7月25日、特別な監視体制の責任者である牧野経済産業副大臣
(左から3人目)に4号機のフル稼動開始を報告

  • ※1 諸検査…原子炉起動や発電開始に向けて、異常時に原子炉を正常に停止するための装置などの諸検査を行います。
  • ※2 原子炉起動…原子炉臨界に向けて、中性子を監視計器で監視しながら冷却材中のほう素濃度の調整と制御棒位置調整作業(引き抜き作業)を開始します。なお、制御棒とは、起動、停止、負荷変化などに伴う反応度変化を制御するために用いる設備をいいます。
  • ※3 臨界…原子炉では、制御棒などによって中性子数を制御していますが、制御棒を徐々に引き抜き、核分裂の連鎖反応が維持される状態になることをいいます。
  • ※4 発電開始(並列)…発電機と送電系統をつなぎ、送電を開始します。
  • ※5 定格熱出力一定運転(フル稼動)…原子炉の熱出力を定格値で一定となるよう運転します。
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