事業所・関連施設
原子力事業本部
ふるさと再発見

九頭竜川右岸の階段状の傾斜地(河岸段丘(かがんだんきゅう))に広がる勝山市の中心市街地。
その中央を縦断する七里壁(しちりかべ)(段丘崖(がい))の上側は、近世の勝山城跡や旧武家屋敷地、下側は、レトロな家並みの城下町-古き良きものを楽しむまち歩きへ。
テキ6形電気機関車
勝山駅舎
七里壁
九頭竜川の右岸に位置する勝山市中心市街地を南北に縦断する高さ5~6mの七里壁。河川による浸食と堆積、土地の隆起によってつくられた河岸段丘の段丘崖で、20㎞以上にわたって断続的に続くことから七里壁と呼ばれる。
えちぜん鉄道勝山永平寺線の始発・終着駅。大正3年(1914)の越前電気鉄道開業時からの駅舎は、線路をはさんだホームの待合所とともに国の登録有形文化財。昔ながらの風情のある駅で、映画の撮影にも使われている。かつて走ったテキ6形電気機関車を動態保存。えちぜん鉄道利用者向けのレンタサイクルあり(電動アシスト自転車も)。駅舎内の「えち鉄CAFE勝山駅」は、レトロな雰囲気の喫茶店。 詳しくはコチラ。
始発・終着駅 勝山
明治期から昭和にかけて花街として賑わった河原町通りにある旧料亭・花月楼(国の登録有形文化財)。平成11年まで営業した築百年を超える歴史的な建物を修復、平成29年4月に「食と文化の駅」としてオープン。1階では勝山ならではの食を気軽に楽しめるランチとカフェ、団体向けの2階は、傘天井のある座敷で「特選ご膳」を味わいながら、左義長囃子の観賞も(予約制)。歴史ある料亭の情趣と勝山の美味が堪能できる。 詳しくはコチラ。
1階
2階座敷の傘天井
団体向けの2階では「特選ご膳」
河岸段丘の上側を流れる川の水や雨水が、地下に浸透して伏流水(ふくりゅうすい)となり、大清水から湧き出る。昭和30年頃までは、飲み水のほか、夏季に野菜や果物を冷やす天然の冷蔵庫、鮎や鰻の生簀(いけす)、洗い物など、生活用水として使われた。ここから石組みの水路を家並みの間に通して各家が利用。かつては市街地の数カ所に、こうした湧き水があったが、現在は大清水だけになっている。
本町通り(道路の中央に水路)
伝統的な商家の店構えを残す老舗の醤油味噌醸造場(本町通り)
本町通りなど、かつての城下町を歩くと、老舗の風格が漂う商家や伝統的な町家が多く見られる。勝山城下は、明治29年(1896)の大火で約1千戸を焼失。今に残る伝統的な建造物は、その後、勝山が織物業を中心に発展を遂げる中で再建された。古き良きものを随所に残す町並みだ。
勝山弁天桜
九頭竜川右岸の弁天堤約1.5㎞にわたって続く、約450本のソメイヨシノの並木。県内有数の桜の名所で、満開を迎える4月中旬頃に毎年、弁天桜まつりを開催。地元の各区による出店が並び、多くの人出で賑わう。
詳しくはコチラ。
明治38年(1905)から平成10年まで操業していた機業場(織物工場)の建物を保存・活用した繊維ミュージアム。市内に現存する機業場の中で最も古く、典型的な機屋(はたや)の姿を伝えている(国の近代化産業遺産、市指定文化財)。当初は羽二重(はぶたえ)と呼ばれる絹織物、昭和初期からは人絹(じんけん)※織物を製造。戦後の高度成長期には、県外から集団就職で大勢の若い女性を織子(おりこ)として受け入れた。
同記念館では、実際に機屋で使われていた織機類を動かして、各工程を実演展示。スタッフの説明を受け、まゆからの糸取りなどを体験しながら、織物業の歴史や織物のしくみが学べる。コースター手織り、まゆ玉クラフト体験(いずれも有料)も人気。地元の名菓やシルク商品などを販売する「お土産処シルク」、ロールケーキや焼きドーナツを手作りしているカフェ「たまご工房エグエグ」もおすすめ。
※人造絹糸=レーヨンのこと。
【問い合わせ先】勝山市観光まちづくり株式会社 勝山市本町2-6-21 0779-87-1245 https://katsuyama-navi.jp/