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かんでんトピックス

かんでんトピックス 40年を超える原子力発電所ってどうして必要なの?

高浜発電所1、2号機、美浜発電所3号機は、60年までの運転期間延長について、原子力規制委員会から認可をいただき、現在、皆さまのご理解を賜る活動に取り組むとともに、当社の責任と判断において安全対策工事を進めています。40年を超える原子力発電所に関するさまざまなご質問についてご説明します。

Q1:なんで運転期間を延長する必要があるの? A:安定的かつ安価で低炭素の電気をつくるためには、将来にわたって、安定供給性・経済性・環境性に優れた原子力発電を一定程度活用することが必要です。

政府は、2030年度時点のベストな発電方法の組み合わせとして、原子力発電の比率を20~22%としていますが、もし原子力発電所が40年を超えて運転せず、今後、国内の原子力発電所の新増設がない場合、2030年度での比率は12%となります。これにより不足した電力を火力発電等で補うことになれば、燃料費やCO2排出量の増加を招く可能性があるため、安全性の確保を大前提として40年を超えたプラントの運転が必要だと考えています。

日本の電源構成(発電のためのエネルギー源)の推移

各電源のCO2排出量

Q2:40年を超えた発電所の安全性は確保できているの? A:設備や機器は、建設時のものをそのまま使用しているのではなく、常にメンテナンスを行い、大型機器やポンプ、配管など取り替えられるものは積極的に新しいものに取り替え、安全性を確保しています。

取替えが難しい「原子炉容器」、「原子炉格納容器」、「コンクリート構造物」については、通常のメンテナンスに加え、運転開始から40年を迎える前に劣化の状況を詳細に把握するための特別点検を行い、問題がないことを確認し、原子力規制委員会から運転期間延長の認可をいただきました。

特別点検の例 大型機器などの取替え例

Q3:安全対策工事は何のために実施しているの? A:福島第一原子力発電所事故を踏まえた新規制基準に対応するため、当社の責任と判断において安全対策工事を進めています。

高浜1、2号機格納容器上部遮へい設置

高浜1、2号機では、重大事故時に格納容器からの放射線量を低減するため、格納容器上部外側にドーム状の遮へいを設置する工事などを実施しています。
美浜3号機では、使用済燃料を保管しているラックの耐震性向上のため、床にラックを固定せず、地震の揺れを軽減するタイプのものに取り替える工事などを実施しています。
高浜1号機は2020年5月に、高浜2号機は2021年1月に、美浜3号機は2020年7月に工事を完了する予定です。

工事の工程図

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