事業所・関連施設

美浜発電所だより

2026 vol.129 美浜発電所だより
2026年6月29日発行

美浜発電所の状況について

美浜発電所3号機の状況

◯5月8日に高圧タービンからの蒸気漏れに伴い原子炉を手動停止しました。
このたびは、地元の皆様にご不安やご心配をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。

詳細は、次ページ以降をご確認願います。

◯6月16日から第29回定期検査を実施しています。

6月15日には第29回定期検査に伴う総決起大会を開催しました。
当日は、当社および協力会社の従業員が参加し、定期検査の安全な完遂を誓い合いました。

定期事業者検査を実施する主な設備

  • ・原子炉本体
  • ・核燃料物質の取扱施設及び貯蔵施設
  • ・原子炉冷却系統施設
  • ・計測制御系統施設
  • ・放射性廃棄物の廃棄施設
  • ・放射線管理施設
  • ・原子炉格納施設
  • ・その他発電用原子炉の附属施設
美浜発電所1,2号機の状況

廃止措置工事実施中(2次系設備の解体撤去を実施中)

「第32回原子力安全検証委員会」を開催しました

 6月1日に本店(大阪市)で、社外有識者の方々を主体とする原子力安全検証委員会※1を開催しました。
 委員会では、「美浜発電所3号機事故※2再発防止対策の実施状況」、「原子力の安全文化醸成活動の実施状況」、「原子力発電の自主的・継続的な安全への取組状況」等について審議していただきました。
 委員の方から「美浜発電所3号機事故ライブラリの刷新や、再発防止研修の見直しは大変良い。再発防止研修においてディスカッションを行うことや、「なぜこういうことになったのか」という背景要因や安全文化との関わりを社員が理解することが大事である。」等のご意見をいただきました。
 当社は、今後も社外有識者のご助言をいただきながら、原子力発電のたゆまぬ安全性向上に取り組んでまいります。

  • ※1:原子力安全検証委員会…「美浜発電所3号機事故再発防止対策」、「原子力発電の自主的・継続的な安全への取組み」、「原子力の安全文化醸成活動」についてご助言等をいただくための社外有識者を主体とした組織。
  • ※2:美浜発電所3号機事故…2004年8月9日の美浜発電所3号機タービン建屋での2次系配管破損事故。

美浜発電所3号機 高圧タービンからの蒸気漏れに関する原因と対策について

 定格熱出力一定運転中の美浜発電所3号機において、5月8日4時8分に「高圧車室上下部メタル温度差大(-側)※1」の警報が発信しました。4時10分頃に中央制御室において、運転員が高圧タービン周辺より蒸気が漏れていることをタービン建屋内の監視カメラで確認したことから、4時24分に原子炉を手動停止し、4時43分に蒸気の漏れが停止していることを確認しました。なお、本事象による、環境への放射能の影響はありません。
 今回の事象の調査結果を踏まえた原因と対策について、お知らせいたします。

発生場所

発生場所

発電所における調査結果

(損傷箇所確認)

 蒸気漏れ箇所特定のため、高圧タービン車室※2の上部を中心に外面から目視点検した結果、2つある上部車室閉止キャップのうち、調速機側の閉止キャップ(以下、当該閉止キャップ)の母材に縦約1cm、横約8cmの損傷があることを確認しました。
 また、当該閉止キャップについて、超音波による肉厚測定を実施した結果、損傷箇所を中心に周辺の厚さよりも薄くなっており、最も薄い箇所は約1mmとなっていました。

(内面目視確認)

 高圧タービン車室の内面を目視確認した結果、当該閉止キャップの内面に表面荒れがあることを確認しました。
 また、当該閉止キャップを除く高圧タービン車室内では、これまでの内面目視点検において、クレーター状の減肉があることを確認しています。
 このため、当該閉止キャップを切り出して工場に搬送し、破面観察等の詳細調査を実施することとしました。

発電所における調査結果

工場における調査結果

(形状計測)

 当該閉止キャップの形状計測(3D計測)を実施した結果、発電所での肉厚測定結果と同様に、損傷箇所を含むキャップの湾曲部において周辺部に比べて肉厚が薄くなっていることを確認しました。

(内面目視点検)

 当該閉止キャップの内面目視点検を実施した結果、全面に流れ加速型腐食(以下、FAC)※3で一般的に見られる鱗片状模様※4があることを確認しました。

工場における調査結果

(断面観察)

 光学顕微鏡により当該閉止キャップの断面観察を実施した結果、損傷箇所周辺の内表面にFACの特徴である波状の減肉形状があることを確認しました。
 一方で、損傷箇所周辺には、液滴衝撃エロ―ジョン※5に見られる鋸刃状の減肉形状や応力腐食割れ※6による亀裂等は確認されませんでした。

(流動解析)

 高圧タービン車室内に流れる蒸気の温度や流速、湿り度※7などの運転条件をもとに流動解析を実施した結果、当該閉止キャップ内には、高温の湿った蒸気により流速約40m/秒の渦状の流れが生じ、FACが発生する可能性があることを確認しました。

流動解析結果

  • ※1: 高圧タービンを覆うカバー(車室:上下2分割)自体の温度を測定しており、上部と下部の温度差が生じた場合に発信する警報。上部温度-下部温度で温度差を監視しており、-側(マイナス側)は下部に比べて上部の温度が低いことを示す。
  • ※2: 蒸気発生器で発生した蒸気で回転するタービンの羽根(動翼)や固定翼(静翼)を覆うカバー
  • ※3: FAC(Flow Accelerated Corrosion)流れの影響により金属表面の保護皮膜が水中へ溶出することで、腐食が加速する現象。主に炭素鋼で発生する。
  • ※4: 魚のうろこのような細かな模様。FACが発生した金属表面で一般的に見られる特徴の一つであり、腐食が進行した痕跡を示すもの。
  • ※5: 蒸気とともに加速されるなど、高速になった液体の粒が、配管などの壁面に衝突したときに、局所的に大きな衝撃力を発生させ、表面が侵食される現象。
  • ※6: 環境、応力、材質の3要因によって発生する割れ。
  • ※7: 蒸気中に含まれる水分の質量の割合
過去の点検等の履歴調査

(補修・点検履歴)

 高圧タービンについては、3定期検査に1回の頻度で車室を開放して内部の状況を点検しており、腐食状況(幅、深さ)については、第1回定期検査(1977年9月)以降、スケッチにより記録していました。
 当該閉止キャップの過去の点検実績を確認したところ、第8回定期検査(1986年12月)以降の内面目視点検において、表面荒れの状況をスケッチしていましたが、高圧タービン車室内の他の箇所で確認されているようなクレーター状の減肉ではなかったため、幅や深さは記録していませんでした。
 また、至近の第26回定期検査での点検では、表面荒れの状況をスケッチしていませんでした。
 なお、当該閉止キャップは、運転開始以降、取替えおよび補修実績がないことを確認しました。

(関係者への聞き取り調査)

第26回定期検査における高圧タービンの点検に関わった関係者への聞き取り調査の結果は以下のとおりです。

  • 〇高圧タービン車室の内面には、広範囲にクレーター状の減肉やその周辺に表面荒れが確認されていました。このうち、クレーター状の減肉については、幅や深さを測定した上で、有意な腐食かどうかを評価し、スケッチとして記録していました。
  • 〇当該閉止キャップおよび発電機側閉止キャップの内面には、表面荒れがあり、その状態が第8回定期検査頃から継続していることを把握していました。
  • 〇閉止キャップ内面の表面荒れをスケッチしなかった理由は、閉止キャップ内面では、高圧タービン車室内面で確認されているようなクレーター状の減肉は確認されておらず、表面荒れは減肉が進行している状態と考えていなかったためです

推定原因

 当該閉止キャップの内面において、高温高圧の蒸気によるFACが発生し、内面から外面に向けて減肉が進行したことで、損傷に至ったと推定しました。
 また、当該閉止キャップの減肉の進行を適切に把握できなかったことについては、高圧タービン車室内の腐食は、クレーター状に進行するものと認識していたため、当該閉止キャップの内面荒れを減肉の進行とは捉えず、クレーター状の減肉のみを管理すれば問題ないと判断していたことが原因であると推定しました。

対 策

  • 〇上部車室閉止キャップ(発電機側・調速機側)について、内面にステンレス加工を施し、耐腐食性を向上させた閉止キャップに交換します。
    また、今後は、閉止キャップを高圧タービン車室内面とは別の管理対象とした上で、目視点検の記録を画像でも保存するなど、減肉状態を把握・判断できるようにします。
  • 〇目視点検の着眼点などを整理したガイドライン※8を制定するとともに、当社の工事担当者を対象に、本事例を題材として、教育(事例研修)を実施します。
  • ※8:肉厚測定や非破壊検査などにより劣化を把握し機器の健全性の評価や設備図面の確認により構造的特徴を踏まえた上で健全性の評価を行うこと
  • 〇本事象を踏まえ、美浜発電所3号機、高浜発電所1~4号機、大飯発電所3、4号機における高温・高圧の蒸気や水が流れるすべての機器を対象に、保全が適切に実施されていることを改めて確認します。

〇本事象の発生を踏まえ、発電所周辺の皆様にご不安やご心配をおかけすることのないよう、必要な情報を速やかにお届けしてまいります。

地域の清掃活動に参加しました
県道白木線清掃

4月22日、「美浜・五木ひろしふるさとマラソン」に先駆けて、白木線清掃が行われました。ランナーの方々に美しい海岸コースを気持ちよく走っていただけるよう、美浜発電所安全衛生協議会の諸活動として参加しました。

三方五湖一斉清掃

4月26日、三方五湖一斉清掃に参加しました。本清掃は三方五湖の景観及び環境保全を目的に毎年実施されているものです。晴天のもと、参加者は清掃活動に汗を流しました。

第38回美浜・五木ひろしふるさとマラソンに参加しました

 5月10日、第38回「美浜・五木ひろしふるさとマラソン」が開催され、当社およびグループ会社から多数の社員が参加しました。
 参加者は、風光明媚な海沿いの景色の中、それぞれのペースでマラソンやウォーキングを楽しみ、さわやかな汗を流しました。
 また、美浜発電所からは、ウォーキングコースの補助や救護対応など、大会運営に協力しました。

第38回美浜・五木ひろしふるさとマラソンに参加しました

美浜原子力PRセンターからのお知らせ
回廊展

展示予定

美浜中学校 美術作品展

  • 期 間:2026年7月5日(日)から7月26日(日)まで
    9:00~17:00
  • 代表者:田辺さま
  • 内 容:美浜中学校の生徒が美術の授業や部活動で制作した作品を展示します。

イベント開催中!

星に願いを!
七夕イベント

  • 期 間:2026年6月27日(土)から7月12日(日)まで
七夕イベント

イベント開催予定!

夏休み
工作体験

工作キットを使って
電気を学ぼう!

  • 期 間:2026年8月13日(木)から8月16日(日)まで
  • ※先着35名様限定
ひまわり
企業情報