原子力発電についてWhat's 原子力発電

中間貯蔵施設の安全性

中間貯蔵施設は、リサイクル燃料を金属キャスク(以下、キャスク)と呼ばれる専用容器に入れて安全に貯蔵・管理するための施設です。

リサイクル燃料貯蔵センター(イメージ)
中間貯蔵施設(イメージ)

設計・建設

さまざまな段階で安全性を確認します

原子力規制委員会によって定められた新規制基準(2013年12月施行)において、厳しい設計基準が定められており、地震や津波などの自然災害等に対してもさまざまな安全対策を実施します。事業許可申請から建設工事までの各段階において、国が安全性を確認し、事業開始後も施設が安全な状態で操業されていることを定期的に検査します。

事業許可申請以降の主な流れ 地震・津波対策 新規制基準による主な要求事項

安全管理

1.貯蔵方法

中間貯蔵施設に運び込まれるリサイクル燃料は、発電所にある使用済燃料プールで一定期間貯蔵され発熱量や放射線を十分に低減させた後、キャスクに入れられて、中間貯蔵施設に運ばれ、保管されます。中間貯蔵施設での貯蔵は、キャスクを空気の力で自然に冷却する方法を採用し、電気や水を使いません。

リサイクル燃料からの放射線と発熱量の変化 原子力発電所のおけるプール貯蔵方式 中間貯蔵施設におけるキャスク貯蔵方式

2.安全管理

24時間監視します

中間貯蔵施設は、キャスク本体、コンクリート製の建屋、そして建屋から敷地境界線までの距離という3段階で放射線を低減します。放射線は、距離が離れると弱くなる性質があるため、建屋の厚いコンクリート壁で遮へいした上で、敷地の外までの距離を十分確保し、国内の法令で定められた放射線の限度よりも十分に低いレベルで保ちます。さらに、施設全体の安全管理を徹底するために、キャスクの圧力や表面温度を測定する装置、施設内外の放射線を測定する装置などが取り付けられ、監視員が異常のないことを24時間監視します。

監視設備

キャスク

1.キャスクの輸送について

輸送時には検査をし、安全確認します

リサイクル燃料は、発電所の使用済燃料プールで十分に冷やされた後、キャスクに入れて中間貯蔵施設に運ばれます。中間貯蔵施設で一定期間、適切に貯蔵されたリサイクル燃料は、ウランやプルトニウムを取り出すために、再処理工場へ運ばれます。輸送の際には、キャスクの放射線や密封性を検査し、安全を確認します。

中間貯蔵施設

運搬時のトラブルを想定し、さまざまな試験で安全機能を確認しています

輸送に使用するキャスクは国際原子力機関(IAEA)の輸送規制や国内の法令に基づいて製造および検査されており、輸送中に想定されるさまざまな事故に遭遇しても安全機能が損なわれることはありません。

落下試験 耐火試験 浸漬試験

2.キャスクの安全機能

キャスクの安全機能図

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事業概要