原子力発電について
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1.概要

美浜1〜3号機、高浜1,2号機及び大飯1,2号機の燃料取替用水タンクは、屋外に設置されていますが、タンク据付時から昭和56年頃まで外面の塗装が無い状態で、直接海塩粒子にさらされていました。
そのため、昭和56年頃に海塩粒子による応力腐食割れの予防保全対策として、溶接部の浸透探傷検査(以下「PT」という。)を行い、指示が認められた箇所については、グラインダーによる手入れや補修溶接を実施するとともに、タンク外面の塗装を行いました。
当該タンクは塗装されたものの、初期に海塩粒子にさらされていたことから、塗装後も数年程度の間隔で点検を行った結果、応力腐食割れ等の指示が認められ、都度、グラインダー等による手入れを行ってきました。
美浜1〜3号機については、予防保全対策として、美浜1号機は平成11年に、美浜2号機は平成6年に、美浜3号機は平成14年に当該タンクの取替を行っており、取替の際には据付段階から塗装を施し、海塩粒子による応力腐食割れ対策を講じたものとしました。
残りのプラントについても長期的な健全性を確保する観点から、取替を計画中ですが、取替までの間の健全性を確認するため、次回の定期検査時に目視、PT等の点検を実施していく予定です。

図1 燃料取替用水タンク概略図

図1 燃料取替用水タンク概略図

<表1 燃料取替用水タンク仕様>
仕  様 美浜1号機 美浜2号機 美浜3号機 高浜1,2号機 大飯1,2号機
取替前 取替後 取替前 取替後 取替前 取替後
容 量(m3 946 同 左 1150 同 左 1720 同 左 1720 1400
胴 内 径(m) 同 左 11 同 左 12 同 左 11 11
全 高(m) 約17.8 約17.4 約14.4 同 左 約19.4 約20.1 約21.2 約17.0
本体材料 SUS27 SUS304 SUS27 SUS304 SUS304 同 左 SUS304 SUS304
高浜3,4号機の燃料取替用水タンクは屋内に設置されており、大飯3,4号機はピット形である。


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