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原子力事業本部
若狭トピックス
高浜発電所3、4号機のプルサーマル計画で使用するMOX燃料12体は製造を完了し、国へ輸入燃料体検査補正申請を行っておりました。その結果、国の審査を経て、平成21年12月24日には、県や地元高浜町からも、製造した燃料の検査や品質保証活動が計画どおり行われ、適切であることを確認いただきました。今後は、フランスで製造したMOX燃料を日本へ海上輸送することになります。
今回は、MOX燃料の海上輸送における安全性についてお伝えします。
※プルサーマル:プルトニウムとウランを混合した燃料(MOX燃料)を原子力発電所で使うことをプルサーマルといいます。
■海外再処理委託により回収したプルトニウムの流れ
プルサーマル計画で使用するMOX燃料は、海外から日本へ船で運ばれます。
その際、日本国内の法令はもちろんのこと、輸送規則や、核物質防護条約などの国際的な取り決めに従ったさまざまな安全対策がとられます。
今回は、MOX燃料を輸送する際に使用する容器や船に、どのような安全対策がとられているのかご説明します。
MOX燃料の輸送には、使用済燃料の輸送において、十分な使用実績をもつ頑丈な輸送容器と同じレベルで、国の厳しい安全審査に合格した専用の輸送容器を使用します。
また、この容器は、輸送中に落下・火災・水没など、万が一の事故に巻き込まれたことを想定して、国際原子力機関(IAEA)などによって国際的に定められた試験条件下においても安全基準を満たしていることを確認しています。
■国際的な安全基準を満たしたMOX燃料輸送容器イメージ図
国際原子力機関(IAEA)で定められているMOX燃料輸送容器の主な安全要件