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越前若狭のふれあい 特別号 プルサーマル特集No.6 2009年11月

特集 プルサーマル

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高浜発電所3、4号機のプルサーマル計画で使用するMOX燃料12体の製造が完了し、国へ輸入燃料体検査補正申請しました。
製造期間中は、フランス・メロックス工場に当社社員を派遣し、製造工程をチェックするなど、品質の確保を最優先に進めてきました。
当社は、これからも、地元の皆さまをはじめ、関係者のご理解を賜りながら、安全を最優先に、プルサーマル計画を進めていきます。

※プルサーマル:プルトニウムとウランを混合した燃料(MOX燃料)を原子力発電所で使うことをプルサーマルといいます。

高浜発電所3、4号機のプルサーマル計画で使用するMOX燃料12体の製造が完了し、国へ補正申請しました。

より高い品質のMOX燃料を作るため、当社社員をフランスへ派遣、さまざまな検査などを実施。

■品質保証活動
  MOX燃料製造期間中のチェック(品質保証活動)

品質保証活動

 当社は、高浜発電所3、4号機でのプルサーマル導入を目指して、昨年11月10日、国(経済産業省)に対して、海外MOX燃料の製造前に必要な「輸入燃料体検査申請」を行い、MOX燃料16体を、今年1月30日からフランスのメロックス工場(メロックス社)で製造開始しました。
 MOX燃料の品質が十分に確保できるよう、製造期間を通じて、当社社員を現地フランスに派遣し、製造工程をチェックするなど品質保証活動を確実に実施してきました。また、高い品質を確保するとの考え方で、国の検査項目に加えた各種の自主検査を行ってきました。

MOX燃料の品質確保を最優先に、製造体数を16体から12体へ変更。

 MOX燃料の製造期間中に、ペレットの性状を確認するための自主検査を行った結果、一部のペレットで目標値の範囲内に収まらないものが発生しました。
 自主検査の内容を慎重に確認した結果、当社は8月19日、品質確保を最優先にするとの考え方から、当該ペレットを採用しないこととしました。
 これにより、当初予定していたMOX燃料の製造体数を16体から12体に変更し、8月28日にメロックス工場における製造を完了しました。なお、残り4体のMOX燃料は、ペレットを作り直した上で別途製造することとし、当社と原子燃料工業(元請会社)、メロックス社の三社で今後のスケジュールを協議していくこととしています。

※見た目でわかる外観や寸法を除く、物理的、化学的な性質。

MOX燃料12体について、国へ輸入燃料体検査補正申請を実施。

 製造を完了したMOX燃料12体について、各種検査結果や品質保証活動の結果をとりまとめ、10月9日、国(経済産業省)に対して、電気事業法に基づく「輸入燃料体検査補正申請」を行いました。また、福井県、高浜町および京都府にもその概要を報告しています。

■MOX燃料集合体の仕様
燃料の種類 ウラン・プルトニウム混合酸化物
燃焼率 燃料体最高 45,000MWd/t
燃料体の構造 全長:4035.5mm
断面寸法:214.3mm×214.3mm
燃料棒の数量:燃料体あたり264本
燃料体の個数 12体(3号機8体、4号機4体)
製造者 メロックス社(フランス)
使用発電所 高浜発電所 3号機および4号機
*上部ノズル突起部を除く。

MOX燃料集合体 燃料棒
[イメージ図]

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