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若狭トピックス
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美浜発電所後継機の自主的な現地調査の開始について
当社は本年7月、2011年3月以降見合わせていた美浜発電所の後継機設置検討の自主的な現地調査を再開することを公表しました。
11月5日、現地調査の実施に向けた準備が整ったことから、調査に着手し、ボーリング調査や地表踏査等による概略調査を2027年3月頃まで実施していく予定です。

関西電力 美浜発電所
自主的な現地調査再開について
- ・ S+3E※1の観点から、原子力が将来にわたって役割を果たすことが重要です。
- ・ 国の原子力政策では、第7次エネルギー基本計画で持続的な活用方針が示されました。
- ➢ 当社は、「ゼロカーボンビジョン2050」に基づき、後継機の事業成立性検討の一環として、自主的な現地調査の再開が必要との判断に至りました。
- ※1 S+3E:安全性(Safety)を大前提として、安定供給(Energy Security)、経済効率性(Economic Efficiency)、環境適合(Environment)を同時に実現する考え方
調査目的と後継機設置について
- ・本調査は、新規制基準※2への適合性の観点から、地形や地質等の特性を把握し、後継機設置の可能性有無について検討するために行うものです。
- ・後継機設置の判断にあたっては、「本調査の結果」「革新軽水炉※3の開発状況や規制の方針」「投資判断を行う上での事業環境整備の状況」を総合的に考慮する必要があります。
- ➢ 本調査の結果のみをもって後継機設置を判断するものではありません。
- ※2 新規制基準:福島第一原子力発電所の事故を教訓として、地震・津波への対策に加え、同様の事故を防ぐべく強化された設計基準。
- ※3 革新軽水炉:現在普及している「軽水炉」をベースに、新しい技術を導入した新型炉。地震、津波など自然災害への耐性やテロ対策などを強化するとともに、万一の重大事故時にも備えた設計。
自主的な現地調査の概要
- ≪調査概要≫
- ・まずは「概略調査」として、発電所北側エリアおよび発電所南側エリアにおいて、地表面の地質の分布や将来活動する可能性のある断層等の有無を調べるために、ボーリング調査、弾性波探査、地表踏査を行い、地質の概況を踏まえ、より優位なエリアを選定します。
- ・次に「詳細調査」として、選定したエリアにおいて、地形や地質の状況を把握し、原子炉等の設置に適した地質・地盤であるかを確認するために、試掘坑調査、弾性波探査、深浅測量、ボーリング調査、地震に関する調査を行います。
- ≪調査項目≫( )内は実施予定期間
- 概略調査(自:2025年11月 至:2027年3月) :ボーリング調査、弾性波探査、地表踏査
- 詳細調査(自:2027年4月 至:2029~2030年):試掘坑調査、弾性波探査、深浅測量、ボーリング調査※4、
地震に関する調査

