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原子力事業本部
若狭トピックス
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(平成29年2月8日)
高浜発電所2号機のクレーン倒壊の原因は暴風警報に適切に対応できていなかった点等にあります。
再発防止対策として、自然環境に関する情報を積極的に入手し、発電所の関係者で共有することや、工事の元請会社が、工事計画段階で想定されるリスクを検討し必要な措置をとることとし、また、その措置が計画どおり実施できていることを最終的に確認します。
この内容は平成29年2月8日に皆さまにお知らせするとともに、国や自治体、監督官庁へご報告しました。
- 瞬間風速40m/秒以上の風が吹いたものと推定しました
- ○発電所構内の風が急に強まり、クレーンが転倒する可能性のある瞬間風速40m/秒以上の風が吹いたものと推定しました。
- 福井県内に暴風警報が発令されましたが適切に対応出来ませんでした
- ○元請会社は、作業時および作業終了時には、風が弱かったため、特にその後の風速の変化に対して十分な注意を払わず、必要な対応をとっていませんでした。
- ○当社は、事前に元請会社より、瞬間風速約42m/秒まで問題がないことを確認していたことから、当日の暴風警報発令を認識していたものの、社内関係者との協議や元請会社への連絡を行いませんでした。
- 安全上重要な設備に対するリスク検討が不十分でした
- ○当社は、クレーンの待機状態において、強風によるクレーンの転倒により、安全上重要な設備等に対するリスクについて議論していませんでした。
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- ◎クレーン作業終了時は、風速に関わらず、クレーンのジブをたたむ等の安全対策をとります。
- ◎自然環境の悪化を前提に、安全上重要な機器等への影響や想定されるリスク等を事前に検討します。
- ◎請負会社に対して、想定されるリスクに対し適切な措置を計画するよう要求し、その計画が当社の要求を満足しているかを確認します。
- ◎自然環境の悪化に関する情報を積極的に入手し、気象状況の急変する恐れがあれば、所内関係者と情報共有し、事前に定めた適切な措置を計画どおり実施していることを確認します。
- ◎以上の対策をルール化し、元請会社に次の事項を確実に実施させるとともに、必要に応じて指導を行い、当社が最終的な確認を行います。
- 請負会社は自然環境の悪化を考慮に入れた移動式クレーン等の機材の安全を確保するために必要な措置について検討を行い、作業計画書等に記載し、当社へ提出する。
- 自然環境に関する情報を適切に入手する等、現場における自然環境の悪化について注意を払い、移動式クレーン等の機材の転倒・損傷・飛散・落下等による近傍の安全上重要な機器等への影響を回避するための必要な措置を講じる。
