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越前若狭のふれあい 特別号 NO.34 2015年11月17日現在

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休日に過酷な重大事故が発生したという厳しい想定のもと高浜発電所原子力防災訓練を実施しました

大阪市内から福井県(嶺南のヘリポート)へヘリコプター移動(八木社長)
大阪市内から福井県(嶺南のヘリポート)へ
ヘリコプター移動(八木社長)                

 当社は、平成27年10月23日、休日の事故を想定し、限られた要員での初動体制において、発電所の複数のプラントで過酷な事故が発生したという厳しい状況想定のもと、また、シナリオを参加者に明かさない形で原子力防災訓練を実施しました。
 発電所においては、大容量ポンプの接続やがれきの撤去など、重大事故に対処するため、新たに整備した設備や資機材を活用した訓練等を行いました。また、原子力事業本部では事故対策の重要な事項に係る意思決定や、発電所の支援のため、「原子力施設事態即応センター」を立ち上げ、八木社長が大阪からヘリコプターで駆けつけ指揮を執りました。
 センターでは、原子力規制庁対策監と連携し、テレビ会議システムを使って現地対策所からの情報収集や共有を図る等、事故対応を行いました。
 本訓練では、整備した体制や仕組みの有効性や、発電所での確実な事故制圧と、原子力事業本部による迅速的確な発電所支援が行えるかを検証しており、当社は今後、今回の訓練に関する詳細な評価、確認を行い、改善につなげ、引き続き実効性のある原子力防災体制構築に向け、一層の充実を図っていきます。

高浜発電所 訓練の様子

原子力事業本部 訓練の様子

訓練のシナリオ

  • 岐阜県西部を震源とした地震により福井県では震度6強の地震が発生し、高浜発電所で全ての電源を失い、原子力災害対策特別措置法第15条の原子力緊急事態となり、社長が原子力事業本部へ移動、原子力災害対応の指揮を執る。
  • 停止中の高浜1、2号機については、空冷式非常用発電装置により電源が復旧し、事態が安定する。
  • 運転中の高浜3、4号機については、緊急炉心冷却装置(ECCS)注入失敗等により、原子炉冷却機能を喪失。高浜3号機については、炉心損傷、原子炉容器破損に至る。

 その後、原子炉格納容器の破損を防止するため、恒設代替低圧注水ポンプ、可搬式代替低圧注水ポンプ、大容量ポンプを用いて注水を行い、温度・圧力の低下を確認。

訓練シナリオにある以下の設備は東日本大震災以降に新たに設置したもの

電源の確保 冷却機能の確保

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