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原子力事業本部
若狭トピックス
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当社は、平成25年7月8日、新規制基準施行に伴い、原子力規制委員会へ高浜発電所3、4号機の新規制基準への適合性申請を行いました。今回、申請以降、原子力規制委員会との60回を超える新規制基準適合性の審査会合の審査内容を反映し、10月31日、原子炉設置変更許可申請の補正書を提出しました。
平成25年7月8日申請内容からの大きな変更ポイント
これまで想定してきたFO-A~FO-B断層の2連動基本ケースを見直し、FO-A~FO-B断層と熊川断層の3連動を基本ケースとし、観測データをもとに新たに策定した地盤モデルを用い、地震発生層上端深さを3km(4km→3km:地震発生層上端深さは浅いほど揺れが大きい)として、新たな基準地震動を策定。
想定した7つの地震動を基準地震動(Ss)へ
〔震源を特定して策定する地震動(3連動を考慮)〕
応答スペクトルによる…Ss-1(最大加速度700ガル)
断層モデルによる………Ss-2~Ss-5
〔震源を特定せず策定する地震動〕
鳥取県西部地震及び北海道留萌支庁南部地震を考慮
…Ss-6~Ss-7
FO-A、FO-B断層と熊川断層の分布

これまで想定してきた津波の発生源を見直し、新たに福井県が想定している若狭海丘列付近断層と隠岐トラフの海底地すべりの組み合わせ及びFO-A~FO-B断層と熊川断層の3連動地震と大島半島の陸上地すべりの組み合わせを考慮して基準津波を設定し、入力津波(基準津波に基準地震動による地盤沈下や潮位のばらつきによる影響を考慮した最も高い水位)を策定。
取水路防潮ゲート(T.P.+8.5m)、放水口側防潮堤(T.P.+8.0m)を設置し、敷地への津波の浸水を防止
高浜発電所の津波防護施設の概要

これまで想定してきた日本海側全域の海岸に沿って発生した竜巻を見直し、日本全域における過去最大の竜巻風速(92m/s)を設計竜巻として設定し、設計竜巻に対し安全側に風速100m/sの竜巻防護対策を実施
取水設備周りの竜巻防護対策(平成26年7月31日完了)